相続不動産の売却の流れ
一般的な不動産売却と同じ流れですが、「相続登記の完了」が前提になる点が特殊。相続が発生してから売却完了まで、通常4〜8ヶ月程度を見込みます。
全体の流れ(8ステップ)
- 相続登記(2〜4週間):売却前に名義変更が必須。
- 物件の状況確認:境界、接道、権利関係、既存不適格建築物でないか等。
- 複数社に査定依頼:最低3社、できれば5社。ネット一括査定+地元業者の併用が鉄則。
- 媒介契約の締結:一般/専任/専属専任の3種類。相続物件は専任がバランス良好。
- 販売活動:写真撮影・レインズ登録・内覧対応。平均3〜6ヶ月。
- 売買契約:買主確定で手付金受領(売買代金の10%程度)。
- 決済・引き渡し:残代金受領、鍵の引き渡し、所有権移転登記。
- 翌年の確定申告:譲渡所得税の申告と納税。
売却価格の決まり方
主に「取引事例比較法」で決定。近隣の類似物件の成約価格をベースに、築年数・面積・駅距離で調整。路線価や固定資産税評価額は参考値でしかありません。
仲介手数料の目安
法定上限は「売買代金 × 3% + 6万円(+ 消費税)」。例:1,500万円で売却 → 51万円(税別)。
相続不動産の売却で見落としがちなポイント
- 境界確定:隣地との境界が未確定だと大幅に売りにくくなる。測量費用30〜80万円。
- 残置物の処分:遺品整理費用は1K10万円〜/戸建て30〜100万円。
- 建物インスペクション:耐震性・雨漏り等のチェック。5〜10万円で買主の安心材料に。
- 3,000万円特別控除:条件を満たせば譲渡所得から3,000万円控除。詳細
- 取得費加算の特例:相続税を支払っていれば取得費に加算可能。
売却 or 賃貸で迷ったら
10年保有の収支を比較できる売却 vs 賃貸 収支比較ツール(準備中)をご利用ください。譲渡所得税は譲渡所得税計算機(準備中)で試算可能です。
実際の売却手続きは宅地建物取引業者にご相談ください。