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引越し侍の一括見積もりとは|提携404社と電話が来る仕組み

一括見積もりは電話が鳴り止まなくなる、と聞いたことがある。だから使わないと決めている——その判断は、半分は正しくて、半分は損をしています。引越し侍には入口が2つあり、片方は電話もメールも不要と公式サイトが明記しています。この記事は、どちらを選ぶと何が起きるのかを、公式サイトの記載だけで整理したものです。

家賃は調べたのに、引越し代は調べていない

家賃を1,000円単位で見比べて、間取りと築年数で悩んで、ここまで来た。そこまでやったのに、そこへ移る費用のほうは一度も調べていないのではないでしょうか。

当サイトの市区町村ページに出ている家賃相場は、次に住む場所の毎月の予算を決めるための数字です。移動そのものにかかる費用は、そこには出てきません。ところが引越し代は、同じ荷物量・同じ距離でも、時期と業者によって金額が変わります。

引越し侍が公開している費用相場表によると、単身で荷物が少なく、同じ市区町村内(15km未満)に移る場合の平均は、通常期(5月〜2月)で27,000円、繁忙期(3月・4月)で35,640円です。時期が違うだけで8,640円。家賃で言えば数か月分の差額に相当します。家賃を1,000円単位で比べているあいだに、引越し代のほうでそれ以上の金額が動いているということです。

相場表は荷物量と距離でも分かれています。単身で荷物が多い場合は同じ距離でも通常期32,400円・繁忙期44,000円、2人家族なら通常期60,000円・繁忙期80,000円です。金額の桁が変わるのは業者の良し悪しではなく、条件のほうです。まずここを押さえておくと、提示された見積もりが読めるようになります。

距離と時期でどれだけ変わるか

引越し侍が公開している費用相場表から、単身(荷物少ない)と2人家族の平均額を抜き出したものが下の表です。

移動距離単身・通常期単身・繁忙期2人家族・通常期2人家族・繁忙期
〜15km未満(同市区町村程度)27,000円35,640円60,000円80,000円
〜50km未満(同都道府県程度)30,000円44,000円66,000円95,000円
〜200km未満(同一地方程度)41,750円61,000円97,000円145,000円
〜500km未満(近隣地方程度)54,000円90,000円139,660円198,000円
500km以上(遠距離地方程度)65,940円100,000円180,000円300,000円
全平均34,560円52,000円70,000円100,000円

※単身は「荷物少ない」の平均額。通常期は5月〜2月、繁忙期は3月・4月。引越し侍が公開している費用相場表より抜粋しています。

読み取れることは2つあります。ひとつは、距離が延びるほど時期による差が大きくなること。同じ市区町村内なら単身で8,640円の差ですが、500km以上になると34,060円の差になります。もうひとつは、人数が増えるほど金額そのものが跳ね上がること。単身と2人家族では、同じ条件でも2倍前後の開きがあります。

ここまでを踏まえて自分の条件の目安を1つ持っておくと、業者から提示された金額を「高い」「妥当」と判断できるようになります。判断できないまま1社と話すと、その金額が基準になってしまいます。

動く時期を選べる余地は、思っているより早く消える

引越しの費用には、自分で動かせる部分と動かせない部分があります。動かせるのは主に日程です。

公式の相場表では、繁忙期(3月・4月)の金額が通常期(5月〜2月)を上回っています。単身・同市区町村程度で27,000円と35,640円、2人家族で60,000円と80,000円。この差は、荷物を減らしても、業者を値切っても、時期を動かさない限り埋まりません。

もうひとつ、日程が近づくほど、その日に空いている業者が減ります。選べる相手が減れば、比べる意味も薄れます。「まだ先だから」と後回しにした結果、比べる相手がいない状態で1社と話すことになる——これが、いちばん起きやすい形です。安くなることを保証する話ではありませんが、選択肢が多い時期と少ない時期があるのは確かです。

なお、相続した実家を片付けて出る、持ち家を貸して自分は別の場所に移る、といった動き方をする場合は、引越しの日程が売却や賃貸募集の予定に縛られます。その順番を先に決めておくと、日程の自由度が読めるようになります。売却と賃貸の比較シミュレーター実家じまいの手順と費用 が参考になります。

見積もりの取り方は3通り

一括見積もりが唯一の正解ではありません。手間と連絡量のバランスで3つに分かれます。

取り方手間連絡の量比べられる社数
1社に電話して決めるもっとも少ない1社1社
自分で数社に個別に依頼する依頼するたびに同じ説明を繰り返す依頼した数だけ依頼した数だけ
一括見積もりを使う入力1回サービスの型による(次章)引越し侍の一括見積もり依頼サービスは最大10社

2つ目は連絡量を自分で制御できますが、荷物量・日程・搬出入の条件を業者ごとに説明し直すことになります。3社に頼めば3回です。手間を惜しんで1社で決めると、その金額が妥当かどうかを判断する材料が手元に残りません。比べる目的は値切ることではなく、相場から外れていないことの確認です。

一括見積もりが答えになるのはどの場合か

次の条件がそろっているなら、使う意味があります。

逆に、日程も荷物量も決まっていない段階では、まだ見積もりを取る時期ではありません。条件が固まっていない状態で出した金額は、後で必ず変わります。その段階でやることは、条件を決めることです。引越し侍の公式サイトには、個人情報の登録も電話も不要で相場を試算できる見積もりシミュレーションが別途用意されているので、金額の当たりを付けたいだけならそちらで足ります。

電話が来る仕組みと、電話が来ない入口

ここが本題です。引越し侍には性質の違う2つのサービスがあり、公式サイトが表でその違いを明示しています。

サービス比較までの時間フォーム入力電話対応メール対応
一括見積もり依頼サービス60分程度必要必要必要
ネット見積もり比較&予約サービス1分程度必要不要不要

※引越し侍 公式サイトの比較表より。「○…必要, ×…不要」の表記を言い換えています。

なぜ電話が来るのか

一括見積もり依頼サービスについて、公式サイトはこう説明しています。「見積もり申し込みフォームに入力した情報を、複数の引越し業者へ同時に配信されるサービスです。情報を受け取った引越し業者は、電話またはメールで依頼者に料金のお知らせ連絡をいたします。」

つまり、電話が来るのは不具合ではなく、この仕組みの本体です。公式サイトはこれを短所ではなく長所として説明していて、「引越し業者からの折り返し電話で価格交渉を進め、一番安い業者を探せる点」がメリットだとしています。見積もりの最大比較社数は10社と明記されています。

電話を受けたくないなら、申し込む前に入口を選ぶ

後から止めるより、最初に選ぶほうが早く済みます。電話とメールでのやり取りをしたくないなら「ネット見積もり比較&予約サービス」を選んでください。公式の表で電話対応・メール対応がいずれも不要と明示されており、比較までの時間も1分程度とされています。

逆に、値引き交渉をして最安値を探したいなら、一括見積もり依頼サービスのほうが合っています。「電話が来る」ことと「安くなる可能性がある」ことは、同じ仕組みの表と裏です。どちらを取るかは、かけられる時間で決めてください。

電話を受ける前に決めておくと、やり取りが1回で済むこと

一括見積もり依頼のほうを選ぶ場合、電話で毎回同じことを聞かれます。先に紙に書いておけば、1社あたりの通話は数分で終わります。聞かれるのは、おおむね次の項目です。

この5項目が固まっていないと、どの業者に聞いても正確な金額は出ません。逆に固まっていれば、電話が何社から来ても対応の手間はほとんど変わりません。

費用が発生する地点と、断り方

見積もりの取得に料金はかかりません。お金が動くのは、業者と引越しの契約を結んでからです。複数社から金額が出そろったあと、選ばなかった業者には「他社に決めました」と伝えれば終わります。全部断っても構いません。

「安いところに決めたので」とまで言う必要もありません。相見積もりを取っていること自体は、業者の側も前提にしています。一括見積もりのサービス経由で連絡している以上、他社にも同じ情報が渡っていることは相手も分かっています。

規模の数字

公式サイトが掲げている数値は、提携引越し業者数404社、口コミ件数96,931件、引越し業者へのサービス累計紹介件数6,964万件(同社が運営・提供する全引越し比較サービスの合算値・2026年7月現在)です。都道府県の選択肢は47件あり、対応エリアは全国です。単身・家族・オフィスのいずれにも対応しています。

使えない人・向かない人

この案件は成果条件・否認条件が公開されていないため、下の表は公式サイトの記載だけから作っています。

向いている人向かない人
引越し日が決まっている方
複数社を比べて交渉したい方
全国どこからでも(都道府県は47件から選択できます)
単身・家族・オフィスのいずれの引越しでも
業者からの電話を受けたくない方(その場合は「ネット見積もり比較&予約サービス」を選んでください)
海外への引越しを予定している方(公式サイトに別の窓口が用意されています)
日程も荷物量もまだ決まっていない方(先に条件を決めるほうが早く済みます)

なぜ無料で使えるのか

掲載されている引越し業者が広告費を払うことで運営されているため、依頼する側は費用を負担しません。業者にとっては、自分で広告を出すより、引越しを予定している人にだけ届くほうが効率が良い、という関係です。

当サイトについても書いておきます。本記事に設置しているリンク経由で申し込みが発生した場合、当サイトは広告主から報酬を受け取ります。そのうえで「電話が来る側と来ない側がある」ことを先に書いているのは、期待と違う入口から申し込んでも双方にとって意味がないからです。

次にすること

申し込む前に、入口を選んでください。電話でのやり取りをして値段を交渉したいなら「一括見積もり依頼」、電話もメールも受けたくないなら「ネット見積もり比較&予約」です。選んだ側で、そのあと電話が来るかどうかが決まります。

いま業者を決める必要はありません。まず、自分の条件だと相場がいくらなのかを1つ持ってください。それがあると、あとから提示された金額を判断できるようになります。

参考・出典

※費用相場は引越し侍が公開している平均額です。実際の金額は荷物量・作業条件・日程によって変わります。サービスの内容と条件は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

移った先の家賃と、いまの家の行き先を並べて考える

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