栃木県那須町の人口は、2024年の住民基本台帳で23,697人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に15,893人となり、 2024年と比べて−32.9%(−7,804人)と見込まれています。
那須町の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−32.9%
2024年 23,697人 → 2050年 15,893人(−7,804人)
3割台半ばの減少が見込まれています。2020年の国勢調査から2024年までの4年間は1.1%の減少で、人口はほとんど変わっていません。栃木県全体では、全国の中位から下位寄りの減り方です。全国の合計(−15.7%)との差は17.2ポイントで、全国より減り方が大きい側です。2040年までに減少分の6割ほどが進み、残りが2050年までに続きます。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
那須町の人口は、国勢調査で2000年の27,027人が最も多く、 直近の2020年は23,956人でした。 2050年の推計値15,893人は、2000年と比べて−41.2%にあたります。
人口のピークは2000年で、その後は増えた回を挟みながら2020年にはピークより11.4%低い水準になりました。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では10.4%減っています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では3.9%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 26,748人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 27,027人 | 国勢調査 | +1.0% |
| 2005年 | 26,693人 | 国勢調査 | −1.2% |
| 2010年 | 26,765人 | 国勢調査 | +0.3% |
| 2015年 | 24,919人 | 国勢調査 | −6.9% |
| 2020年 | 23,956人 | 国勢調査 | −3.9% |
| 2040年 | 18,677人 | 将来推計 | −22.0% |
| 2050年 | 15,893人 | 将来推計 | −14.9% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
那須町では2019年から2024年までの6年間で、 転入が5,164人、転出が5,114人、 差し引き+50人でした。 直近の2024年は21人の転出超過です。 この6年のうち3年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 921人 | 951人 | −30人 |
| 2020年 | 814人 | 822人 | −8人 |
| 2021年 | 880人 | 803人 | +77人 |
| 2022年 | 875人 | 866人 | +9人 |
| 2023年 | 885人 | 862人 | +23人 |
| 2024年 | 789人 | 810人 | −21人 |
6年間の社会増は人口1,000人あたり2.1人(差し引き50人)で、人を集めているほうの地域です。直近の向きが続いているのは1年だけで、傾向とまでは言えません。転出超過と転入超過がほぼ半々で、方向が定まっていません。直近2024年の転入は789人、転出は810人で、人口1,000人あたりでは33.3人と34.2人にあたります。平均的な水準です。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
那須町の死亡数は、2023年で431人でした。 2024年の人口23,697人に対して、1,000人あたり18.2人にあたります。 2018年の353人と比べると+22.1%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、那須町ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 353人 |
| 2019年 | 364人 |
| 2020年 | 361人 |
| 2021年 | 363人 |
| 2022年 | 408人 |
| 2023年 | 431人 |
2018年と比べると死亡数は22.1%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。直近2023年の死亡数は431人、人口1,000人あたりでは18.2人で、全国的には高めの水準です。3割台半ばの人口減が見込まれるなかでは、相続と住宅の余剰は同時に進みます。相続の発生は毎年まとまった件数にのぼります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
那須町の2024年→2050年の増減率は−32.9%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 879位(減少率が大きいほうから約46%の位置)で、 人口が保たれる順では1019位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、那須町はこれより 減少率が17.2ポイント大きくなっています。
栃木県内では、25市区町村のうち減少率が大きい順で8位です。 栃木県全体の増減率は−21.1%で、県内で最も減少率が大きいのは茂木町(−54.5%)、 最も人口が保たれるのは小山市(−10.1%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国のちょうど真ん中あたりの減り方です。栃木県内では減少率が上から3分の1に位置します。栃木県全体(−21.1%)と比べても、減り方はかなり大きい部類です。3割台半ばの減少では、既存の住宅ストックのほうが世帯数より多くなっていきます。ピーク時の6割強という水準まで下がると、住宅の需給は明確に緩みます。
空き家率61.7%という水準では、住宅はすでに余っている状態です。空き家の8.6%で腐朽・破損が確認されており、建物の状態はまだ保たれているほうです。いまの空き家は別荘等の二次的住宅が中心で、人口の増減とは別の要因で動いています。現時点の空き家は15,160戸で、人口が減る前からすでに存在しています。増減率が近い北海道豊富町(−32.9%)と並べても、人口の見通しだけでは住宅の余り方までは分かりません。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
3割台半ばの減少が見込まれるなかでは、保有し続ける費用と将来の値段を見比べる必要があります。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討するほうが現実的です。放置型の空き家は多くなく、周囲に似た事情の家はそれほどありません。転入が続く地域では、賃貸に回す選択肢も現実的です。死亡数が多い地域では、相続物件どうしの競合も起こりやすくなります。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・栃木県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。