秋田県秋田市の人口は、2024年の住民基本台帳で293,729人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に220,767人となり、 2024年と比べて−24.8%(−72,962人)と見込まれています。
秋田市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−24.8%
2024年 293,729人 → 2050年 220,767人(−72,962人)
2割台の減少が見込まれ、全国的にはやや大きめの減り方です。秋田県は、47都道府県のなかで人口の減り方が最も大きい都道府県です。2050年の人口は220,767人という規模です。293,729人という規模では、区や地区ごとに事情がまったく異なります。72,962人という減少数は、そのまま中規模都市ひとつ分にあたります。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
秋田市の人口は、国勢調査で2000年の336,646人が最も多く、 直近の2020年は307,672人でした。 2050年の推計値220,767人は、2000年と比べて−34.4%にあたります。
人口のピークは2000年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより8.6%低い水準です。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では7.2%減っています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では2.6%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 331,597人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 336,646人 | 国勢調査 | +1.5% |
| 2005年 | 333,109人 | 国勢調査 | −1.1% |
| 2010年 | 323,600人 | 国勢調査 | −2.9% |
| 2015年 | 315,814人 | 国勢調査 | −2.4% |
| 2020年 | 307,672人 | 国勢調査 | −2.6% |
| 2040年 | 252,336人 | 将来推計 | −18.0% |
| 2050年 | 220,767人 | 将来推計 | −12.5% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
秋田市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が48,077人、転出が49,541人、 差し引き−1,464人でした。 直近の2024年は633人の転出超過(3年連続)です。 この6年のうち4年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 8,444人 | 8,839人 | −395人 |
| 2020年 | 8,278人 | 8,157人 | +121人 |
| 2021年 | 8,183人 | 8,165人 | +18人 |
| 2022年 | 8,160人 | 8,362人 | −202人 |
| 2023年 | 7,725人 | 8,098人 | −373人 |
| 2024年 | 7,287人 | 7,920人 | −633人 |
社会増減の内訳は地区ごとにまったく異なります。6年間の社会減は人口1,000人あたり5.0人(差し引き1,464人)で、全国的には中位の水準です。直近2024年の転入は7,287人、転出は7,920人で、人口1,000人あたりでは24.8人と27.0人にあたります。全国的には出入りの少ない部類です。6年のうち4年が転出超過でした。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
秋田市の死亡数は、2023年で4,391人でした。 2024年の人口293,729人に対して、1,000人あたり14.9人にあたります。 2018年の3,575人と比べると+22.8%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、秋田市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 3,575人 |
| 2019年 | 3,701人 |
| 2020年 | 3,818人 |
| 2021年 | 3,982人 |
| 2022年 | 4,241人 |
| 2023年 | 4,391人 |
2018年と比べると死亡数は22.8%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。相続をめぐる取引が地域の不動産市場を動かす規模です。2割台の人口減のもとでは、相続された家の一部は市場に戻る余地が残ります。直近2023年の死亡数は4,391人、人口1,000人あたりでは14.9人で、全国平均に近い水準です。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
秋田市の2024年→2050年の増減率は−24.8%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1178位(減少率が大きいほうから約62%の位置)で、 人口が保たれる順では720位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、秋田市はこれより 減少率が9.1ポイント大きくなっています。
秋田県内では、25市区町村のうち減少率が大きい順で25位です。 秋田県全体の増減率は−38.3%で、県内で最も減少率が大きいのは藤里町(−61.3%)、 最も人口が保たれるのは秋田市(−24.8%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国では人口が保たれるほうから約38%の位置にあり、減り方は平均より小さめです。秋田県のなかでは最も人口が保たれる見通しの自治体です。秋田県全体(−38.3%)を大きく上回って人口が保たれます。2割台の減少なら、立地のよい住宅の需要は残る可能性があります。ピークから3割程度の減少なら、住宅ストックの過剰は限定的にとどまります。
空き家の31.5%で腐朽・破損が確認されており、建て替えや解体を含む対応が必要な段階です。いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。市全体の数字と自分の住む地区の実感がずれることも珍しくありません。現時点の空き家は23,010戸で、人口が減る前からすでに存在しています。増減率が近い岐阜県富加町(−24.8%)と並べても、人口の見通しだけでは住宅の余り方までは分かりません。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
2割台の減少なら、条件次第で売却も賃貸も現実的です。同じ市内でも地区によって結果がまったく違います。住宅が156,990戸ある地域では、立地と状態の差がそのまま条件に響きます。社会減は小さめで、条件次第で借り手は見つかります。2040年時点の減少は1割台半ばで、急ぐほどの状況ではありません。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・秋田県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。