栃木県大田原市の人口は、2024年の住民基本台帳で68,053人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に52,338人となり、 2024年と比べて−23.1%(−15,715人)と見込まれています。
大田原市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−23.1%
2024年 68,053人 → 2050年 52,338人(−15,715人)
2割台の減少が見込まれ、全国的にはやや大きめの減り方です。減少は2040年以降に強く出る形で、当面の10年余りは比較的緩やかです。2040年までの減り方は1割程度です。全国の合計(−15.7%)との差は7.4ポイントで、全国より減り方が大きい側です。2020年の国勢調査から2024年までの4年間は5.6%の減少で、推計の前提と大きくは離れていません。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
大田原市の人口は、国勢調査で2005年の79,023人が最も多く、 直近の2020年は72,087人でした。 2050年の推計値52,338人は、2005年と比べて−33.8%にあたります。
人口のピークは2005年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより8.8%低い水準です。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では6.5%減っています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では4.5%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 77,063人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 78,993人 | 国勢調査 | +2.5% |
| 2005年 | 79,023人 | 国勢調査 | +0.0% |
| 2010年 | 77,729人 | 国勢調査 | −1.6% |
| 2015年 | 75,457人 | 国勢調査 | −2.9% |
| 2020年 | 72,087人 | 国勢調査 | −4.5% |
| 2040年 | 59,601人 | 将来推計 | −17.3% |
| 2050年 | 52,338人 | 将来推計 | −12.2% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
大田原市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が12,881人、転出が13,230人、 差し引き−349人でした。 直近の2024年は239人の転出超過(3年連続)です。 この6年のうち4年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 2,143人 | 2,296人 | −153人 |
| 2020年 | 2,054人 | 2,048人 | +6人 |
| 2021年 | 2,407人 | 2,207人 | +200人 |
| 2022年 | 2,136人 | 2,287人 | −151人 |
| 2023年 | 2,118人 | 2,130人 | −12人 |
| 2024年 | 2,023人 | 2,262人 | −239人 |
6年間の社会減は人口1,000人あたり5.1人(差し引き349人)で、全国的には中位の水準です。6年のうち4年が転出超過でした。周辺町村からの流入と大都市への流出が同時に起きます。3〜4年連続で同じ向きが続いており、単年の振れではありません。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
大田原市の死亡数は、2023年で938人でした。 2024年の人口68,053人に対して、1,000人あたり13.8人にあたります。 2018年の818人と比べると+14.7%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、大田原市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 818人 |
| 2019年 | 856人 |
| 2020年 | 860人 |
| 2021年 | 859人 |
| 2022年 | 924人 |
| 2023年 | 938人 |
直近2023年の死亡数は938人、人口1,000人あたりでは13.8人で、全国の中位付近にあたります。2018年と比べると死亡数は14.7%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。相続の件数が多く、司法書士や不動産会社の扱う件数も相応です。2割台の人口減のもとでは、相続された家の一部は市場に戻る余地が残ります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
大田原市の2024年→2050年の増減率は−23.1%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1221位(減少率が大きいほうから約64%の位置)で、 人口が保たれる順では677位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、大田原市はこれより 減少率が7.4ポイント大きくなっています。
栃木県内では、25市区町村のうち減少率が大きい順で16位です。 栃木県全体の増減率は−21.1%で、県内で最も減少率が大きいのは茂木町(−54.5%)、 最も人口が保たれるのは小山市(−10.1%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国では人口が保たれるほうから約36%の位置にあり、減り方は平均より小さめです。栃木県内の順位は下位半分で、県内では減り方が小さいほうです。2割台の減少なら、立地のよい住宅の需要は残る可能性があります。ピークから3割程度の減少なら、住宅ストックの過剰は限定的にとどまります。栃木県全体(−21.1%)とほぼ同じ水準の減り方です。
いまの空き家は区分が分散しており、人口減の影響も一様には出ません。2040年までの減り方は1割程度で、当面は大きく変わりません。社会減は小さめで、人口の減り方は自然減が主因です。相続の発生ペースは全国の平均並みです。増減率が近い奈良県橿原市(−23.1%)の空き家率は10.8%で、人口の見通しが同じでも住宅の余り方は異なります。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
2割台の減少なら、条件次第で売却も賃貸も現実的です。2040年までの減り方は1割程度にとどまります。毎年一定の相続が起きるため、似た条件の家が並ぶ場面もあります。条件が整えば買い手・借り手は見つかる規模です。社会減は小さめで、条件次第で借り手は見つかります。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・栃木県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。