熊本県熊本市中央区の人口は、2024年の住民基本台帳で176,575人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に169,200人となり、 2024年と比べて−4.2%(−7,375人)と見込まれています。
熊本市中央区の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−4.2%
2024年 176,575人 → 2050年 169,200人(−7,375人)
ほぼ横ばいに近い推移が見込まれ、人口規模は大きくは変わりません。2040年時点では+1.5%の増加という推計です。全国の合計(−15.7%)との差は11.6ポイントで、全国より人口が保たれる側です。2050年の人口は169,200人という規模です。176,575人という規模では、区や地区ごとに事情がまったく異なります。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
熊本市中央区の人口は、国勢調査では直近の2020年の187,502人が最も多い水準です。 2050年の推計値169,200人は、2020年と比べて−9.8%にあたります。
国勢調査でたどれる2015年から2020年までの実績では0.6%増えています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では0.6%増えました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 186,300人 | 国勢調査 | — |
| 2020年 | 187,502人 | 国勢調査 | +0.6% |
| 2040年 | 179,189人 | 将来推計 | −4.4% |
| 2050年 | 169,200人 | 将来推計 | −5.6% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
熊本市中央区では2019年から2024年までの6年間で、 転入が75,596人、転出が75,761人、 差し引き−165人でした。 直近の2024年は415人の転入超過(3年連続)です。 この6年のうち3年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 12,870人 | 13,363人 | −493人 |
| 2020年 | 12,520人 | 13,278人 | −758人 |
| 2021年 | 12,365人 | 12,410人 | −45人 |
| 2022年 | 12,602人 | 12,354人 | +248人 |
| 2023年 | 12,829人 | 12,361人 | +468人 |
| 2024年 | 12,410人 | 11,995人 | +415人 |
直近2024年の転入は12,410人、転出は11,995人で、人口1,000人あたりでは70.3人と67.9人にあたります。住民の入れ替わりが大きい地域です。社会増減の内訳は地区ごとにまったく異なります。6年間の社会減は人口1,000人あたり0.9人(差し引き165人)で、転入と転出はほぼ釣り合っています。転出超過と転入超過がほぼ半々で、方向が定まっていません。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
熊本市中央区の死亡数は、2023年で1,874人でした。 2024年の人口176,575人に対して、1,000人あたり10.6人にあたります。 2018年の1,672人と比べると+12.1%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、熊本市中央区ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 1,672人 |
| 2019年 | 1,746人 |
| 2020年 | 1,619人 |
| 2021年 | 1,808人 |
| 2022年 | 1,904人 |
| 2023年 | 1,874人 |
直近2023年の死亡数は1,874人、人口1,000人あたりでは10.6人で、全国的に見て低いほうです。人口が保たれる見通しの地域では、相続した家も次の世帯に渡りやすくなります。相続をめぐる取引が地域の不動産市場を動かす規模です。2018年と比べると死亡数は12.1%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
熊本市中央区の2024年→2050年の増減率は−4.2%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1737位(減少率が大きいほうから約92%の位置)で、 人口が保たれる順では161位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、熊本市中央区はこれより 減少率が11.6ポイント小さくなっています。
熊本市全体の増減率は−11.4%で、5区のなかで熊本市中央区は 減少率が大きい順に5位です。 熊本市で最も減少率が大きいのは熊本市北区(−23.0%)、 最も人口が保たれるのは熊本市中央区(−4.2%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国1,897市区町村のうち、人口が保たれるほうから1割以内に入ります。熊本市の5区のなかでは最も人口が保たれる区です。熊本県全体(−21.0%)を大きく上回って人口が保たれます。人口がほぼ保たれる見通しの地域では、住宅の需要も大きくは変わりません。ピークからの落差が小さく、住宅の需給も大きくは崩れていません。
2040年の時点では+1.5%の増加が見込まれ、当面の前提が他の地域と異なります。空き家の19.4%は売りにも貸しにも出ていない住宅で、まだ市場が回っています。いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。死亡数の水準が低いことは、相続が発生するペースも緩やかであることを示します。増減率が近い大阪府大阪市都島区(−4.4%)は空き家率も17.0%と近く、置かれた状況はよく似ています。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
人口が保たれる見通しの地域では、売る・貸すのどちらも選びやすい状況です。2040年までは+1.5%の増加が見込まれ、当面の需要は保たれます。行き先未定の空き家が少ない地域では、売る・貸すの判断はつけやすいほうです。相続の発生が緩やかな地域では、似た事情の物件が一度に出ることは多くありません。同じ市内でも地区によって結果がまったく違います。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・熊本県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。