熊本県熊本市北区の人口は、2024年の住民基本台帳で139,711人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に107,645人となり、 2024年と比べて−23.0%(−32,066人)と見込まれています。
熊本市北区の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−23.0%
2024年 139,711人 → 2050年 107,645人(−32,066人)
2割台の減少が見込まれ、全国的にはやや大きめの減り方です。2050年の人口は107,645人という規模です。139,711人という規模では、総数の変化より年齢構成の変化のほうが先に現れます。2万人を超える減少で、都市機能の規模そのものが見直しの対象になります。全国の合計(−15.7%)との差は7.2ポイントで、全国より減り方が大きい側です。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
熊本市北区の人口は、国勢調査で2015年の143,131人が最も多く、 直近の2020年は139,833人でした。 2050年の推計値107,645人は、2015年と比べて−24.8%にあたります。
人口のピークは2015年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより2.3%低い水準です。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 143,131人 | 国勢調査 | — |
| 2020年 | 139,833人 | 国勢調査 | −2.3% |
| 2040年 | 119,149人 | 将来推計 | −14.8% |
| 2050年 | 107,645人 | 将来推計 | −9.7% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
熊本市北区では2019年から2024年までの6年間で、 転入が37,714人、転出が39,453人、 差し引き−1,739人でした。 直近の2024年は343人の転出超過です。 この6年のうち4年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 6,525人 | 7,026人 | −501人 |
| 2020年 | 6,399人 | 7,011人 | −612人 |
| 2021年 | 6,070人 | 6,529人 | −459人 |
| 2022年 | 6,483人 | 6,308人 | +175人 |
| 2023年 | 6,293人 | 6,292人 | +1人 |
| 2024年 | 5,944人 | 6,287人 | −343人 |
直近の向きが続いているのは1年だけで、傾向とまでは言えません。直近2024年の転入は5,944人、転出は6,287人で、人口1,000人あたりでは42.5人と45.0人にあたります。住民の入れ替わりは多めです。転入・転出の絶対数が大きく、地区ごとの差も出ます。6年のうち4年が転出超過でした。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
熊本市北区の死亡数は、2023年で1,642人でした。 2024年の人口139,711人に対して、1,000人あたり11.8人にあたります。 2018年の1,417人と比べると+15.9%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、熊本市北区ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 1,417人 |
| 2019年 | 1,550人 |
| 2020年 | 1,474人 |
| 2021年 | 1,491人 |
| 2022年 | 1,665人 |
| 2023年 | 1,642人 |
直近2023年の死亡数は1,642人、人口1,000人あたりでは11.8人で、全国のなかでは低めの水準です。2018年と比べると死亡数は15.9%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。相続の発生件数が多い規模です。2割台の人口減のもとでは、相続された家の一部は市場に戻る余地が残ります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
熊本市北区の2024年→2050年の増減率は−23.0%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1225位(減少率が大きいほうから約65%の位置)で、 人口が保たれる順では673位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、熊本市北区はこれより 減少率が7.2ポイント大きくなっています。
熊本市全体の増減率は−11.4%で、5区のなかで熊本市北区は 減少率が大きい順に1位です。 熊本市で最も減少率が大きいのは熊本市北区(−23.0%)、 最も人口が保たれるのは熊本市中央区(−4.2%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国では人口が保たれるほうから約35%の位置にあり、減り方は平均より小さめです。熊本市の5区のなかでは最も減少率が大きい区です。2割台の減少なら、立地のよい住宅の需要は残る可能性があります。ピークから3割程度の減少なら、住宅ストックの過剰は限定的にとどまります。熊本県全体(−21.0%)とほぼ同じ水準の減り方です。
いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。相続の発生ペースは全国的に見て低めです。総人口が減っても世帯数がしばらく増えることがあります。現時点の空き家は8,200戸で、人口が減る前から大きな量を抱えています。増減率が近い福岡県北九州市戸畑区(−23.0%)は空き家率も14.8%と近く、置かれた状況はよく似ています。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
2割台の減少なら、条件次第で売却も賃貸も現実的です。相続に伴う物件が市場に出る量も、いまのところ限られています。似た条件の物件と比較されることが前提になります。住宅が65,750戸ある地域では、同種の物件との競合を前提にする必要があります。空き家率が平均を下回る地域では、条件の整った家は目立ちます。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・熊本県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。