熊本県熊本市中央区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で15.4%です。 空き家数は18,720戸、総住宅数は121,230戸です。
熊本市中央区の空き家率(2023年)
15.4%
空き家 18,720戸 / 総住宅数 121,230戸
総務省の区分による熊本市中央区の空き家18,720戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
熊本市中央区の空き家18,720戸のうち14,600戸、全体の78.0%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の19.4%で、内訳の主役はほかの区分です。全国の内訳(その他の空き家42.8%)と比べると、放置型の比重はかなり小さい構成です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の79.2%で、統計上の空き家と放置された住宅は大きく異なります。総住宅数は121,230戸で、空き家率1ポイントは1,212戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
熊本市中央区の空き家18,720戸のうち、腐朽・破損があるものは3,630戸で、空き家全体の19.4%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
19.4%が傷んだ状態で、修繕の要否を分ける段階に入った住宅が目立ちます。傷んだ空き家は実数で3,630戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。人口の減り方が緩やかな地域では、住宅の状態を保っておく価値は残ります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
熊本市中央区の空き家率は2013年の17.4%から 2023年には15.4%へ、 15年間で−2.0ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.3ポイント、熊本県全体は+0.6ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回より1.2ポイント下がり、それまでの上昇がいったん止まりました。熊本県全体(+0.6ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。2013年と比べた変化は−2.0ポイントで、当時より水準は下がっています。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 17.4% | — | +3.9ポイント |
| 2018年 | 16.6% | −0.8ポイント | +3.0ポイント |
| 2023年 | 15.4% | −1.2ポイント | +1.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
熊本市中央区の人口は、2024年の176,575人から2050年には169,200人(2024年比 −4.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
熊本市中央区の空き家率は15.4%で、熊本市全体の13.2%より 2.2ポイント高くなっています。 熊本市の5区のなかでは、空き家率が高い順で1位です。 熊本市で空き家率が最も高いのは熊本市中央区(15.4%)、最も低いのは熊本市東区(11.3%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると29位(高いほうから約17%の位置)で、低い順では147位にあたります。 全国平均の13.8%とは1.6ポイント、熊本県全体の14.9%とは0.5ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。熊本市の5区のなかでは最も高い区です。熊本県全体を0.5ポイント上回ります。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。熊本県全体では、全国の中位から下位寄りに位置します。2050年の推計人口は2024年比−4.2%で、人口はおおむね保たれる見通しです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。18,720戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。79.2%が市場に出ており、空き家の多さがそのまま放置の多さを意味しない地域です。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ愛知県名古屋市中村区(15.5%)も賃貸用の空室が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。直近で下がった地域でも、母数が減ったことによる見かけ上の低下という可能性は残ります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。行き先未定の住宅が少ない地域では、売る・貸すの判断そのものは比較的つけやすいといえます。人口がおおむね保たれる見通しであることは、貸す・売るのいずれにも追い風です。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。流通の活発な地域では、同じような物件が並ぶぶん、条件の差が結果に直結します。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・熊本県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。