熊本県熊本市南区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で11.7%です。 空き家数は6,860戸、総住宅数は58,610戸です。
熊本市南区の空き家率(2023年)
11.7%
空き家 6,860戸 / 総住宅数 58,610戸
総務省の区分による熊本市南区の空き家6,860戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
熊本市南区の空き家6,860戸では、賃貸用の空室が3,390戸(49.4%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の52.0%で、流通は比較的活発なほうです。実数では3,040戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、対策の対象としてはまとまった量です。募集中の賃貸空室について見ると、借り手の側に選択肢が多い状態です。全国平均を下回る空き家率のもとでは、内訳の形は将来の変化を読む材料という位置づけです。
熊本市南区の空き家6,860戸のうち、腐朽・破損があるものは460戸で、空き家全体の6.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。総住宅数に対しては0.8%が傷んだ空き家にあたり、住宅全体から見ればごく一部にとどまります。人口の減り方が緩やかな地域では、住宅の状態を保っておく価値は残ります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
熊本市南区の空き家率は2013年の11.0%から 2023年には11.7%へ、 15年間で+0.7ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.3ポイント、熊本県全体は+0.6ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回から3.5ポイント上がっており、5年のあいだに水準そのものが一段切り替わった形です。最初の5年間(2013年→2018年)の動きは−2.8ポイントで、残りの期間で+3.5ポイント動きました。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は3.5ポイントで、その時期に状況が変わりました。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 11.0% | — | −2.5ポイント |
| 2018年 | 8.2% | −2.8ポイント | −5.4ポイント |
| 2023年 | 11.7% | +3.5ポイント | −2.1ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
熊本市南区の人口は、2024年の133,843人から2050年には128,236人(2024年比 −4.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
熊本市南区の空き家率は11.7%で、熊本市全体の13.2%より 1.5ポイント低くなっています。 熊本市の5区のなかでは、空き家率が高い順で4位です。 熊本市で空き家率が最も高いのは熊本市中央区(15.4%)、最も低いのは熊本市東区(11.3%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると95位(高いほうから約54%の位置)で、低い順では81位にあたります。 全国平均の13.8%とは2.1ポイント、熊本県全体の14.9%とは3.2ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
全体のちょうど中間あたりに位置します。同じ市の区と比べると低いほうに位置します。熊本県全体より3.2ポイント低い水準です。平均より2.1ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。全国平均をやや下回る水準で、極端な余剰ではありません。2050年の推計人口は2024年比−4.2%で、人口はおおむね保たれる見通しです。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。58,610戸の住宅を抱える規模では、率の1ポイントが586戸の重みを持ちます。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ岡山県岡山市南区(11.7%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。直近で水準が跳ねた地域では、次の調査までの5年の動きが読みにくくなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。人口がおおむね保たれる見通しであることは、貸す・売るのいずれにも追い風です。全国平均をやや下回る地域では、周辺の相場を見ながら条件を決めることになります。58,610戸の住宅がある地域では、価格や条件の差が結果を左右します。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・熊本県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。