広島県広島市安芸区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で11.6%です。 空き家数は3,910戸、総住宅数は33,580戸です。
広島市安芸区の空き家率(2023年)
11.6%
空き家 3,910戸 / 総住宅数 33,580戸
総務省の区分による広島市安芸区の空き家3,910戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
広島市安芸区の空き家3,910戸の内訳では「その他の空き家」が2,030戸(51.9%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。空き家の42.5%が賃貸用の空室で、賃貸の需給が数字に反映されています。売却用は5.6%で、比較的多く、住宅が市場に出やすい地域と読めます。全国平均を下回る空き家率のもとでは、内訳の形は将来の変化を読む材料という位置づけです。
広島市安芸区の空き家3,910戸のうち、腐朽・破損があるものは440戸で、空き家全体の11.3%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は11.3%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。総住宅数に対しては1.3%が傷んだ空き家にあたり、まちなみのなかではあまり目立ちません。行き先の決まっていない住宅が半分前後ある以上、放置される期間が延びれば傷んだ住宅は増えていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
広島市安芸区の空き家率は2008年の12.5%から 2023年には11.6%へ、 15年間で−0.9ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、広島県全体は+1.2ポイント動いています。
2013年の14.8%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。2008年と比べた変化は−0.9ポイントで、当時より水準は下がっています。広島県全体(+1.2ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 12.5% | — | −0.6ポイント |
| 2013年 | 14.8% | +2.3ポイント | +1.3ポイント |
| 2018年 | 11.8% | −3.0ポイント | −1.8ポイント |
| 2023年 | 11.6% | −0.2ポイント | −2.2ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
広島市安芸区の人口は、2024年の75,166人から2050年には64,139人(2024年比 −14.7%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
広島市安芸区の空き家率は11.6%で、広島市全体の11.7%より 0.1ポイント低くなっています。 広島市の8区のなかでは、空き家率が高い順で6位です。 広島市で空き家率が最も高いのは広島市中区(14.6%)、最も低いのは広島市安佐南区(7.4%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると97位(高いほうから約55%の位置)で、低い順では79位にあたります。 全国平均の13.8%とは2.2ポイント、広島県全体の15.8%とは4.2ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
全体のちょうど中間あたりに位置します。同じ市の区と比べると低いほうに位置します。広島県全体(15.8%)と比べても4.2ポイント低く、同じ都道府県のなかでは低い側の代表格です。平均より2.2ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。全国平均をやや下回る水準で、極端な余剰ではありません。2050年の推計人口は2024年比−14.7%にとどまる見通しです。
傷んだ住宅が11.3%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。住宅が33,580戸ある地域では、率が同じでも空き家の実数は大きく違ってきます。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ千葉県千葉市若葉区(11.6%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。全国平均をやや下回る地域では、周辺の相場を見ながら条件を決めることになります。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。過半が行き先未定の地域では、同じ悩みを抱えた家が周囲にも多くあります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・広島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。