広島県広島市安佐北区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で14.2%です。 空き家数は9,590戸、総住宅数は67,320戸です。
広島市安佐北区の空き家率(2023年)
14.2%
空き家 9,590戸 / 総住宅数 67,320戸
総務省の区分による広島市安佐北区の空き家9,590戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
広島市安佐北区の空き家9,590戸の内訳では「その他の空き家」が5,040戸(52.6%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。空き家の40.8%が賃貸用の空室で、賃貸の需給が数字に反映されています。売りにも貸しにも出ていない住宅は、面での取り組みが前提になる量です。総住宅数は67,320戸で、空き家率1ポイントは673戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
広島市安佐北区の空き家9,590戸のうち、腐朽・破損があるものは1,640戸で、空き家全体の17.1%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
17.1%が傷んだ状態で、修繕の要否を分ける段階に入った住宅が目立ちます。傷んだ空き家は実数で1,640戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。行き先の決まっていない住宅が半分前後ある以上、放置される期間が延びれば傷んだ住宅は増えていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
広島市安佐北区の空き家率は2008年の11.0%から 2023年には14.2%へ、 15年間で+3.2ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、広島県全体は+1.2ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。県全体の動きをやや上回るペースでした。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.0% | — | −2.1ポイント |
| 2013年 | 11.2% | +0.2ポイント | −2.3ポイント |
| 2018年 | 12.9% | +1.7ポイント | −0.7ポイント |
| 2023年 | 14.2% | +1.3ポイント | +0.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
広島市安佐北区の人口は、2024年の136,745人から2050年には94,702人(2024年比 −30.7%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
広島市安佐北区の空き家率は14.2%で、広島市全体の11.7%より 2.5ポイント高くなっています。 広島市の8区のなかでは、空き家率が高い順で3位です。 広島市で空き家率が最も高いのは広島市中区(14.6%)、最も低いのは広島市安佐南区(7.4%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると48位(高いほうから約27%の位置)で、低い順では128位にあたります。 全国平均の13.8%とは0.4ポイント、広島県全体の15.8%とは1.6ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。3位という順位は、市内では上位半分にあたります。広島県全体をやや下回ります。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。広島県全体の空き家率で見ると、全国では中の上あたりです。2050年の推計人口は2024年比−30.7%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。
都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。9,590戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ北海道札幌市白石区(14.2%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。過半が行き先未定の地域では、同じ悩みを抱えた家が周囲にも多くあります。傷んだ住宅が目立つ地域では、リフォームして貸すか現況で売るかの比較が要ります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・広島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。