広島県海田町の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で10.9%です。 空き家数は1,800戸、総住宅数は16,510戸です。
海田町の空き家率(2023年)
10.9%
空き家 1,800戸 / 総住宅数 16,510戸
総務省の区分による海田町の空き家1,800戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
海田町の空き家1,800戸のうち1,140戸、全体の63.3%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の31.1%で、内訳のなかでは控えめな比重です。放置型の比重は全国の平均像より軽く、市場に出ている住宅の割合が高めです。実数では560戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、地区ごとに数えられる規模です。空き家の戸数としては、地区ごとの対応でも扱える水準です。
海田町の空き家1,800戸のうち、腐朽・破損があるものは90戸で、空き家全体の5.0%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。傷んだ空き家は実数で90戸あり、個別に把握できる範囲です。総住宅数に対しては0.5%が傷んだ空き家にあたり、住宅全体から見ればごく一部にとどまります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
海田町の空き家率は2008年の9.6%から 2023年には10.9%へ、 15年間で+1.3ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、広島県全体は+1.2ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは+6.6ポイントで、その後の動きは−5.3ポイントです。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は6.6ポイントで、変化は一気に進みました。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 9.6% | — | −3.5ポイント |
| 2013年 | 16.2% | +6.6ポイント | +2.7ポイント |
| 2018年 | 10.7% | −5.5ポイント | −2.9ポイント |
| 2023年 | 10.9% | +0.2ポイント | −2.9ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
海田町の人口は、2024年の30,810人から2050年には25,365人(2024年比 −17.7%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
海田町の空き家率は10.9%で、全国平均の13.8%より 2.9ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると809位(高いほうから約76%の位置)で、低い順では251位にあたります。
広島県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で19位です。 広島県全体の空き家率は15.8%で、海田町はこれより4.9ポイント低くなっています。 広島県で空き家率が最も高いのは江田島市(31.2%)、最も低いのは海田町(10.9%)です。
下位3分の1にあたり、空き家率としては低めです。広島県の19市区町村のなかでは、最も低い自治体です。広島県全体(15.8%)と比べても4.9ポイント低く、同じ都道府県のなかでは低い側の代表格です。平均より2.9ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。全国平均をやや下回る水準で、極端な余剰ではありません。2050年の推計人口は2024年比−17.7%にとどまる見通しです。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。行き先の決まっていない住宅は560戸で、動かす対象としてはまだ見通しの立つ量です。1,800戸の空き家があれば、地区ごとの状況の違いも大きく出ます。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ北海道江別市(10.9%)も賃貸用の空室が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。放置型が少数派の地域なら、周囲に似た事情の家はそれほど多くありません。市場に出ている住宅が多数を占める地域では、価格や賃料の相場も比較的つかみやすくなります。全国平均をやや下回る地域では、周辺の相場を見ながら条件を決めることになります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・広島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。