広島県福山市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で15.1%です。 空き家数は34,230戸、総住宅数は227,320戸です。
福山市の空き家率(2023年)
15.1%
空き家 34,230戸 / 総住宅数 227,320戸
総務省の区分による福山市の空き家34,230戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
福山市の空き家34,230戸では、賃貸用の空室が17,030戸(49.8%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。別荘等はほとんど計上されていません。実数では15,920戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、全国でも上位の量です。募集中の賃貸空室について見ると、都市部ならではの規模です。総住宅数は227,320戸で、空き家率1ポイントは2,273戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
福山市の空き家34,230戸のうち、腐朽・破損があるものは5,060戸で、空き家全体の14.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
14.8%で傷みが確認されています。傷んだ空き家は実数で5,060戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。募集中の空室が多いぶんだけ、最低限の手入れがされた住宅の比率も高くなります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
福山市の空き家率は2008年の14.0%から 2023年には15.1%へ、 15年間で+1.1ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、広島県全体は+1.2ポイント動いています。
2013年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は1.2ポイントで、変化は比較的なだらかでした。2008年と比べた変化は+1.1ポイントで、緩やかに上がっています。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 14.0% | — | +0.9ポイント |
| 2013年 | 13.8% | −0.2ポイント | +0.3ポイント |
| 2018年 | 13.9% | +0.1ポイント | +0.3ポイント |
| 2023年 | 15.1% | +1.2ポイント | +1.3ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
福山市の人口は、2024年の455,028人から2050年には383,669人(2024年比 −15.7%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
福山市の空き家率は15.1%で、全国平均の13.8%より 1.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると477位(高いほうから約45%の位置)で、低い順では583位にあたります。
広島県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で14位です。 広島県全体の空き家率は15.8%で、福山市はこれより0.7ポイント低くなっています。 広島県で空き家率が最も高いのは江田島市(31.2%)、最も低いのは海田町(10.9%)です。
全体のちょうど中間あたりに位置します。広島県内では低いほうから3分の1に入ります。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。広島県全体の空き家率で見ると、全国では中の上あたりです。平均を超える水準に入り、空き家の存在が地域で意識され始める段階です。2050年の推計人口は2024年比−15.7%にとどまる見通しです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。34,230戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。15,920戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ宮城県加美町(15.1%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。流通が比較的活発な地域では、条件を整えれば動く可能性は残ります。傷んだ住宅が一定の割合を占める地域では、修繕にいくらかかるかを先に把握しておくと判断が早まります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・広島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。