広島県広島市安芸区の人口は、2024年の住民基本台帳で75,166人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に64,139人となり、 2024年と比べて−14.7%(−11,027人)と見込まれています。
広島市安芸区の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−14.7%
2024年 75,166人 → 2050年 64,139人(−11,027人)
2割弱の減少で、全国平均に近い減り方といえます。2040年までの減少はごくわずかで、変化は2040年代に出てきます。全国の合計(−15.7%)との差は1.1ポイントで、全国より人口が保たれる側です。減少は2040年以降に強く出る形で、当面の10年余りは比較的緩やかです。広島県は全国的には人口が保たれるほうの都道府県です。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
広島市安芸区の人口は、国勢調査で2015年の79,353人が最も多く、 直近の2020年は77,103人でした。 2050年の推計値64,139人は、2015年と比べて−19.2%にあたります。
人口のピークは2015年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより2.8%低い水準です。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では3.4%増えています。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 74,542人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 75,435人 | 国勢調査 | +1.2% |
| 2005年 | 76,656人 | 国勢調査 | +1.6% |
| 2010年 | 78,789人 | 国勢調査 | +2.8% |
| 2015年 | 79,353人 | 国勢調査 | +0.7% |
| 2020年 | 77,103人 | 国勢調査 | −2.8% |
| 2040年 | 69,071人 | 将来推計 | −10.4% |
| 2050年 | 64,139人 | 将来推計 | −7.1% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
広島市安芸区では2019年から2024年までの6年間で、 転入が19,743人、転出が22,879人、 差し引き−3,136人でした。 直近の2024年は734人の転出超過(6年連続)です。 この6年はすべて転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 3,582人 | 3,979人 | −397人 |
| 2020年 | 3,384人 | 3,858人 | −474人 |
| 2021年 | 3,211人 | 3,863人 | −652人 |
| 2022年 | 3,314人 | 3,690人 | −376人 |
| 2023年 | 3,217人 | 3,720人 | −503人 |
| 2024年 | 3,035人 | 3,769人 | −734人 |
6年間すべてが転出超過で、流出が続いています。6年間の社会減は人口1,000人あたり41.7人(差し引き3,136人)で、転出超過が定着しています。6年間ずっと同じ向きで、構造的な動きといえます。転入・転出の絶対数が大きく、地区ごとの差も出ます。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
広島市安芸区の死亡数は、2023年で915人でした。 2024年の人口75,166人に対して、1,000人あたり12.2人にあたります。 2018年の686人と比べると+33.4%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、広島市安芸区ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 686人 |
| 2019年 | 692人 |
| 2020年 | 649人 |
| 2021年 | 721人 |
| 2022年 | 807人 |
| 2023年 | 915人 |
2018年と比べると死亡数は33.4%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。直近2023年の死亡数は915人、人口1,000人あたりでは12.2人で、全国のなかでは低めの水準です。相続の発生件数が多い規模です。2割弱の減少にとどまる地域では、相続後の住宅にも一定の需要が見込めます。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
広島市安芸区の2024年→2050年の増減率は−14.7%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1475位(減少率が大きいほうから約78%の位置)で、 人口が保たれる順では423位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、広島市安芸区はこれより 減少率が1.1ポイント小さくなっています。
広島市全体の増減率は−10.8%で、8区のなかで広島市安芸区は 減少率が大きい順に3位です。 広島市で最も減少率が大きいのは広島市安佐北区(−30.7%)、 最も人口が保たれるのは広島市中区(+0.6%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
人口が保たれるほうから2割以内に位置します。広島市の8区のなかでは3番目の減り方です。広島県全体(−18.3%)と比べれば、減り方は小さいほうです。2割弱の減少は全国の平均像に近く、住宅需要も緩やかに細っていく形です。ピークからの落差が小さく、住宅の需給も大きくは崩れていません。
いまの空き家の半分前後は行き先が決まっていない住宅で、人口減はそこに上乗せされます。2040年までの変化はごくわずかです。空き家の11.3%で腐朽・破損が確認されており、傷んだ住宅は少ないほうです。転出超過が続いていることは、推計の方向と一致しています。増減率が近い北海道札幌市手稲区(−14.6%)は空き家率も8.9%と近く、置かれた状況はよく似ています。
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2割弱の減少にとどまる地域では、急いで手放す必要性は高くありません。2040年までの変化は小さく、時間をかけた検討も可能です。相続に伴う物件が市場に出る量も、いまのところ限られています。似た条件の物件と比較されることが前提になります。転出超過が定着している地域では、早めの判断が結果を左右します。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・広島県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。