熊本県荒尾市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で17.8%です。 空き家数は4,460戸、総住宅数は24,990戸です。
荒尾市の空き家率(2023年)
17.8%
空き家 4,460戸 / 総住宅数 24,990戸
総務省の区分による荒尾市の空き家4,460戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
荒尾市の空き家4,460戸のうち2,870戸、全体の64.3%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家の32.7%が賃貸用の空室で、入居者を募集している住宅が一定数あります。セカンドハウスの割合は1.6%にとどまります。空き家率が高い地域では、内訳のどこが膨らんでいるかで打つ手が変わります。
荒尾市の空き家4,460戸のうち、腐朽・破損があるものは1,160戸で、空き家全体の26.0%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
26.0%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。総住宅数に対しては4.6%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。「その他の空き家」が大半を占めるだけに、この区分の住宅がそのまま古くなるかどうかが今後の戸数を左右します。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
荒尾市の空き家率は2008年の12.2%から 2023年には17.8%へ、 15年間で+5.6ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、熊本県全体は+1.5ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回から2.3ポイント上がっており、5年のあいだに水準そのものが一段切り替わった形です。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。熊本県全体(+1.5ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。17.8%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 12.2% | — | −0.9ポイント |
| 2013年 | 14.9% | +2.7ポイント | +1.4ポイント |
| 2018年 | 15.5% | +0.6ポイント | +1.9ポイント |
| 2023年 | 17.8% | +2.3ポイント | +4.0ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
荒尾市の人口は、2024年の49,036人から2050年には35,395人(2024年比 −27.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
荒尾市の空き家率は17.8%で、全国平均の13.8%より 4.0ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると322位(高いほうから約30%の位置)で、低い順では738位にあたります。
熊本県内では、20市区町村のうち空き家率が高い順で8位です。 熊本県全体の空き家率は14.9%で、荒尾市はこれより2.9ポイント高くなっています。 熊本県で空き家率が最も高いのは上天草市(26.4%)、最も低いのは菊陽町(6.7%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。熊本県内では8位で、上位半分に位置します。熊本県全体より2.9ポイント高くなっています。全国平均との差は4.0ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。17.8%という水準では、買い手・借り手より住宅のほうが多い状態になります。2050年の推計人口は2024年比−27.8%という減り方が見込まれています。
26.0%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。売買・賃貸に出ている住宅は34.1%で、全国的にはやや少なめです。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ北海道七飯町(17.8%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。直近で水準が跳ねた地域では、次の調査までの5年の動きが読みにくくなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。6割前後が行き先未定という地域では、放置している家が特別ではありません。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。人口減が見込まれる地域では、待つほど条件がよくなる場面は限られます。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・熊本県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。