兵庫県丹波市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で17.9%です。 空き家数は5,030戸、総住宅数は28,140戸です。
丹波市の空き家率(2023年)
17.9%
空き家 5,030戸 / 総住宅数 28,140戸
総務省の区分による丹波市の空き家5,030戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
丹波市の空き家5,030戸の内訳では「その他の空き家」が2,950戸(58.6%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。別荘やセカンドハウスの比重が13.7%と、全国平均よりはっきり高い点が目を引きます。空き家の25.2%が賃貸用の空室で、賃貸の需給も数字に混じります。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家率が高い地域では、内訳のどこが膨らんでいるかで打つ手が変わります。
丹波市の空き家5,030戸のうち、腐朽・破損があるものは730戸で、空き家全体の14.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
14.5%という水準は、全国の真ん中あたりにあたります。これだけの人口減が前提では、修繕して使い続ける前に需要の有無を確かめる必要があります。行き先の決まっていない住宅が半分前後ある以上、放置される期間が延びれば傷んだ住宅は増えていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
丹波市の空き家率は2008年の19.2%から 2023年には17.9%へ、 15年間で−1.3ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、兵庫県全体は+0.5ポイント動いています。
2013年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。2008年と比べた変化は−1.3ポイントで、当時より水準は下がっています。2008年の段階で19.2%と、当時から全国平均を大きく上回っていました。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。17.9%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 19.2% | — | +6.1ポイント |
| 2013年 | 16.1% | −3.1ポイント | +2.6ポイント |
| 2018年 | 16.8% | +0.7ポイント | +3.2ポイント |
| 2023年 | 17.9% | +1.1ポイント | +4.1ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
丹波市の人口は、2024年の60,033人から2050年には40,338人(2024年比 −32.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
丹波市の空き家率は17.9%で、全国平均の13.8%より 4.1ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると319位(高いほうから約30%の位置)で、低い順では741位にあたります。
兵庫県内では、37市区町村のうち空き家率が高い順で14位です。 兵庫県全体の空き家率は13.8%で、丹波市はこれより4.1ポイント高くなっています。 兵庫県で空き家率が最も高いのは佐用町(31.4%)、最も低いのは稲美町(5.7%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。兵庫県内では14位で、上位半分に位置します。兵庫県全体より4.1ポイント高くなっています。全国平均との差は4.1ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。兵庫県は全国的には空き家率の低いほうの都道府県です。2050年の推計人口は2024年比−32.8%で、住宅の需要は明確に細っていきます。
流通している住宅は27.6%にとどまり、動いていない住宅が多数を占めます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。傷みのある住宅が一定数あるため、状態を保っているかどうかが比較の分かれ目になります。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ岩手県一関市(17.9%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。これだけの減少が前提なら、早めに方針を固めたほうが選択肢は広く残ります。流通が細い地域では、査定や募集の反応を見ながら条件を決めることになります。6割前後が行き先未定という地域では、放置している家が特別ではありません。一定数は傷んだ住宅があるため、点検して状態を示せると有利です。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・兵庫県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。