兵庫県丹波篠山市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で19.2%です。 空き家数は3,790戸、総住宅数は19,760戸です。
丹波篠山市の空き家率(2023年)
19.2%
空き家 3,790戸 / 総住宅数 19,760戸
総務省の区分による丹波篠山市の空き家3,790戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
丹波篠山市の空き家3,790戸には、別荘やたまに寝泊まりするための住宅(二次的住宅)が870戸、全体の23.0%含まれています。所有者が意図して空けている住宅なので、この割合が高い地域の空き家率をそのまま管理放棄の多さとして読むと、実態から離れます。別荘やセカンドハウスの比重は全国平均よりはっきり高く、居住目的以外の住宅が空き家数を押し上げています。空き家の18.2%が賃貸用の空室で、賃貸市場の影響は限られます。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の55.4%で、内訳の半分を超えています。19.2%という空き家率のもとでは、内訳の偏りがそのまま地域の課題の形になります。
丹波篠山市の空き家3,790戸のうち、腐朽・破損があるものは310戸で、空き家全体の8.2%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。傷んだ空き家は実数で310戸あり、地区単位の点検で回せる大きさです。二次的住宅を多く含む地域では、使用頻度が低くても所有者の管理が続いている住宅が混じります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
丹波篠山市の空き家率は2008年の15.0%から 2023年には19.2%へ、 15年間で+4.2ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、兵庫県全体は+0.5ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回から3.3ポイント上がっており、5年のあいだに水準そのものが一段切り替わった形です。兵庫県全体(+0.5ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。別荘等を多く含むため、率の動きには保養目的の住宅の増減も混じります。19.2%になると、住宅ストックの余剰が意識される段階に入ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 15.0% | — | +1.9ポイント |
| 2013年 | 16.5% | +1.5ポイント | +3.0ポイント |
| 2018年 | 15.9% | −0.6ポイント | +2.3ポイント |
| 2023年 | 19.2% | +3.3ポイント | +5.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
丹波篠山市の人口は、2024年の39,095人から2050年には26,326人(2024年比 −32.7%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
丹波篠山市の空き家率は19.2%で、全国平均の13.8%より 5.4ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると249位(高いほうから約24%の位置)で、低い順では811位にあたります。
兵庫県内では、37市区町村のうち空き家率が高い順で12位です。 兵庫県全体の空き家率は13.8%で、丹波篠山市はこれより5.4ポイント高くなっています。 兵庫県で空き家率が最も高いのは佐用町(31.4%)、最も低いのは稲美町(5.7%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。兵庫県内では上位3分の1に入ります。兵庫県全体(13.8%)を5.4ポイント上回り、同じ都道府県のなかでは高い側に振れています。全国平均を5.4ポイント引き離しており、誤差の範囲では説明できない差です。19.2%では住宅は選ばれる側になり、条件の悪い物件は動きにくくなります。2050年の推計人口は2024年比−32.7%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。市場に出ている空き家は21.4%にとどまり、売買・賃貸の実勢は統計から読み取りにくい地域です。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。二次的住宅の比重が高い地域では、人口の見通しと空き家率の関係は他の地域ほど直結しません。別荘地としての需要が続くかどうかが住宅の行き先を左右します。空き家率がほぼ同じ福岡県みやこ町(19.2%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。直近で水準が跳ねた地域では、次の調査までの5年の動きが読みにくくなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
別荘等が多い地域では、通年利用を前提にした買い手だけでなく、保養目的の需要も視野に入ります。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。売買・賃貸に出ている住宅がほとんどない地域では、まず動かせるかどうかを確かめるところからになります。この水準の地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくと話が進みます。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・兵庫県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。