岡山県岡山市北区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で15.3%です。 空き家数は28,580戸、総住宅数は186,540戸です。
岡山市北区の空き家率(2023年)
15.3%
空き家 28,580戸 / 総住宅数 186,540戸
総務省の区分による岡山市北区の空き家28,580戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
岡山市北区の空き家28,580戸のうち17,270戸、全体の60.4%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。実数では10,200戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、全国でも上位の量です。募集中の賃貸空室について見ると、都市部ならではの規模です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の62.2%で、動いている住宅が多数派です。総住宅数は186,540戸で、空き家率1ポイントは1,865戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
岡山市北区の空き家28,580戸のうち、腐朽・破損があるものは5,820戸で、空き家全体の20.4%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
20.4%の空き家に傷みがあり、管理の手が回っていない住宅が相当数あります。傷んだ空き家は実数で5,820戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。人口がほぼ横ばいで推移する見通しであれば、住宅の需要も大きくは崩れません。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
岡山市北区の空き家率は2013年の19.1%から 2023年には15.3%へ、 15年間で−3.8ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.3ポイント、岡山県全体は+0.7ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。岡山県全体(+0.7ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。同じ期間の全国平均(+0.3ポイント)と比べると、明らかに抑えられた動きです。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 19.1% | — | +5.6ポイント |
| 2018年 | 15.6% | −3.5ポイント | +2.0ポイント |
| 2023年 | 15.3% | −0.3ポイント | +1.5ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
岡山市北区の人口は、2024年の294,198人から2050年には288,681人(2024年比 −1.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
岡山市北区の空き家率は15.3%で、岡山市全体の14.5%より 0.8ポイント高くなっています。 岡山市の4区のなかでは、空き家率が高い順で1位です。 岡山市で空き家率が最も高いのは岡山市北区(15.3%)、最も低いのは岡山市南区(11.7%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると31位(高いほうから約18%の位置)で、低い順では145位にあたります。 全国平均の13.8%とは1.5ポイント、岡山県全体の16.5%とは1.2ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。岡山市の4区のなかでは最も高い区です。岡山県内で最も高い高梁市(34.4%)とは19.1ポイントの差があります。岡山県全体をやや下回ります。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。2050年の推計人口は2024年比−1.9%と、ほぼ横ばいで推移する見通しです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。28,580戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。10,200戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ福岡県北九州市若松区(15.3%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。人口が横ばいで推移する見通しの地域では、時間をかけて条件を探る余地もあります。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。市場に出ている住宅が多数を占める地域では、価格や賃料の相場も比較的つかみやすくなります。行き先未定が3分の1を超える環境では、決め手は建物の状態になります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・岡山県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。