高知県香美市の人口は、2024年の住民基本台帳で24,667人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に17,253人となり、 2024年と比べて−30.1%(−7,414人)と見込まれています。
香美市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−30.1%
2024年 24,667人 → 2050年 17,253人(−7,414人)
3割前後の減少という水準です。高知県は、47都道府県のなかで人口の減り方が大きいほうから3位です。2020年の国勢調査から2024年までの4年間は7.0%の減少で、推計より速いペースで進んでいる可能性があります。2040年までの減少幅は全体の6割弱で、後半にかけて減り方が増します。全国の合計(−15.7%)との差は14.3ポイントで、全国より減り方が大きい側です。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
香美市の人口は、国勢調査で2000年の31,175人が最も多く、 直近の2020年は26,513人でした。 2050年の推計値17,253人は、2000年と比べて−44.7%にあたります。
人口のピークは2000年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより15.0%低い水準です。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では14.7%減っています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では3.6%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 31,076人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 31,175人 | 国勢調査 | +0.3% |
| 2005年 | 30,257人 | 国勢調査 | −2.9% |
| 2010年 | 28,766人 | 国勢調査 | −4.9% |
| 2015年 | 27,513人 | 国勢調査 | −4.4% |
| 2020年 | 26,513人 | 国勢調査 | −3.6% |
| 2040年 | 20,015人 | 将来推計 | −24.5% |
| 2050年 | 17,253人 | 将来推計 | −13.8% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
香美市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が5,295人、転出が4,897人、 差し引き+398人でした。 直近の2024年は19人の転入超過(2年連続)です。 この6年のうち1年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 858人 | 745人 | +113人 |
| 2020年 | 915人 | 803人 | +112人 |
| 2021年 | 903人 | 778人 | +125人 |
| 2022年 | 885人 | 888人 | −3人 |
| 2023年 | 896人 | 864人 | +32人 |
| 2024年 | 838人 | 819人 | +19人 |
6年間の社会増は人口1,000人あたり16.1人(差し引き398人)で、人を集めているほうの地域です。転出超過だった年は1年だけです。同じ向きが2年続いています。直近2024年の転入は838人、転出は819人で、人口1,000人あたりでは34.0人と33.2人にあたります。平均的な水準です。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
香美市の死亡数は、2023年で552人でした。 2024年の人口24,667人に対して、1,000人あたり22.4人にあたります。 2018年の416人と比べると+32.7%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、香美市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 416人 |
| 2019年 | 470人 |
| 2020年 | 425人 |
| 2021年 | 458人 |
| 2022年 | 483人 |
| 2023年 | 552人 |
直近2023年の死亡数は552人、人口1,000人あたりでは22.4人で、高齢化の進み方がそのまま表れています。2018年と比べると死亡数は32.7%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。相続の発生は毎年まとまった件数にのぼります。3割前後の減少が見込まれる地域では、相続のたびに使われない家が増える可能性があります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
香美市の2024年→2050年の増減率は−30.1%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 999位(減少率が大きいほうから約53%の位置)で、 人口が保たれる順では899位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、香美市はこれより 減少率が14.3ポイント大きくなっています。
高知県内では、34市区町村のうち減少率が大きい順で30位です。 高知県全体の増減率は−32.2%で、県内で最も減少率が大きいのは室戸市(−66.5%)、 最も人口が保たれるのは高知市(−22.7%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国のちょうど真ん中あたりの減り方です。高知県のなかでは人口が保たれるほうに位置します。高知県全体(−32.2%)とほぼ同じ水準の減り方です。3割前後の減少は、住宅の買い手・借り手が同じ割合で減っていくということです。ピーク時の6割強という水準まで下がると、住宅の需給は明確に緩みます。
空き家の74.7%は売りにも貸しにも出ていない住宅で、人口が減る前から住宅が滞留しています。いまの空き家はすでに「その他の空き家」が中心で、人口が減る前から放置型の住宅が積み上がっています。死亡数の多さは、相続を通じた住宅の世代交代が急速に進むことを意味します。空き家率が18.7%に達しており、住宅の余剰は表面化しています。増減率が近い福岡県宮若市(−30.1%)は空き家率も20.4%と近く、置かれた状況はよく似ています。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
3割前後減る地域では、貸す場合の借り手も同じ割合で減っていきます。動かすこと自体に手間がかかります。相続物件が次々と出る地域では、条件の差がそのまま成否につながります。空き家率が2割に迫る地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくほうが進みます。転入が続く地域では、賃貸に回す選択肢も現実的です。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・高知県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。