佐賀県鳥栖市の人口は、2024年の住民基本台帳で74,529人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に72,385人となり、 2024年と比べて−2.9%(−2,144人)と見込まれています。
鳥栖市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−2.9%
2024年 74,529人 → 2050年 72,385人(−2,144人)
ほぼ横ばいに近い推移が見込まれ、人口規模は大きくは変わりません。2040年時点では+0.1%の増加という推計です。全国の合計(−15.7%)との差は12.9ポイントで、全国より人口が保たれる側です。2040年から2050年にかけての変化はごくわずかです。減少は2040年以降に強く出る形で、当面の10年余りは比較的緩やかです。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
鳥栖市の人口は、国勢調査では直近の2020年の74,196人が最も多い水準です。 2050年の推計値72,385人は、2020年と比べて−2.4%にあたります。
国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では29.2%増えています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では1.8%増えました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 57,414人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 60,726人 | 国勢調査 | +5.8% |
| 2005年 | 64,723人 | 国勢調査 | +6.6% |
| 2010年 | 69,074人 | 国勢調査 | +6.7% |
| 2015年 | 72,902人 | 国勢調査 | +5.5% |
| 2020年 | 74,196人 | 国勢調査 | +1.8% |
| 2040年 | 74,614人 | 将来推計 | +0.6% |
| 2050年 | 72,385人 | 将来推計 | −3.0% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
鳥栖市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が21,333人、転出が20,391人、 差し引き+942人でした。 直近の2024年は29人の転入超過(6年連続)です。 この6年はすべて転入超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 3,680人 | 3,480人 | +200人 |
| 2020年 | 3,445人 | 3,240人 | +205人 |
| 2021年 | 3,546人 | 3,361人 | +185人 |
| 2022年 | 3,647人 | 3,394人 | +253人 |
| 2023年 | 3,512人 | 3,442人 | +70人 |
| 2024年 | 3,503人 | 3,474人 | +29人 |
6年間すべてで転入が転出を上回りました。6年間の社会増は人口1,000人あたり12.6人(差し引き942人)で、人を集めているほうの地域です。6年間ずっと同じ向きで、構造的な動きといえます。直近2024年の転入は3,503人、転出は3,474人で、人口1,000人あたりでは47.0人と46.6人にあたります。住民の入れ替わりは多めです。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
鳥栖市の死亡数は、2023年で790人でした。 2024年の人口74,529人に対して、1,000人あたり10.6人にあたります。 2018年の662人と比べると+19.3%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、鳥栖市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 662人 |
| 2019年 | 663人 |
| 2020年 | 705人 |
| 2021年 | 717人 |
| 2022年 | 747人 |
| 2023年 | 790人 |
直近2023年の死亡数は790人、人口1,000人あたりでは10.6人で、全国的に見て低いほうです。2018年と比べると死亡数は19.3%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。人口が保たれる見通しの地域では、相続した家も次の世帯に渡りやすくなります。相続の発生件数が多い規模です。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
鳥栖市の2024年→2050年の増減率は−2.9%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1759位(減少率が大きいほうから約93%の位置)で、 人口が保たれる順では139位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、鳥栖市はこれより 減少率が12.9ポイント小さくなっています。
佐賀県内では、20市区町村のうち減少率が大きい順で20位です。 佐賀県全体の増減率は−21.8%で、県内で最も減少率が大きいのは太良町(−48.8%)、 最も人口が保たれるのは鳥栖市(−2.9%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国1,897市区町村のうち、人口が保たれるほうから1割以内に入ります。佐賀県のなかでは最も人口が保たれる見通しの自治体です。佐賀県全体(−21.8%)を大きく上回って人口が保たれます。人口がほぼ保たれる見通しの地域では、住宅の需要も大きくは変わりません。ピーク時の水準を保っており、住宅が余っていく地域とは前提が異なります。
2040年の時点では+0.1%の増加が見込まれ、当面の前提が他の地域と異なります。いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。死亡数の水準が低いことは、相続が発生するペースも緩やかであることを示します。空き家の10.7%で腐朽・破損が確認されており、傷んだ住宅は少ないほうです。増減率が近い神奈川県藤沢市(−2.8%)は空き家率も9.6%と近く、置かれた状況はよく似ています。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
人口が保たれる見通しの地域では、売る・貸すのどちらも選びやすい状況です。2040年までは+0.1%の増加が見込まれ、当面の需要は保たれます。相続の発生が緩やかな地域では、似た事情の物件が一度に出ることは多くありません。似た条件の物件と比較されることが前提になります。転入が続く地域では、賃貸に回す選択肢も現実的です。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・佐賀県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。