兵庫県多可町の人口は、2024年の住民基本台帳で18,605人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に9,228人となり、 2024年と比べて−50.4%(−9,377人)と見込まれています。
多可町の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−50.4%
2024年 18,605人 → 2050年 9,228人(−9,377人)
半減に近い減少が見込まれており、地域の担い手も同じ割合で細っていきます。2040年までの16年間だけで3割以上減る推計で、変化は目の前の期間から始まります。全国の合計(−15.7%)との差は34.7ポイントで、全国より減り方が大きい側です。2040年から2050年の10年だけでもさらに2割以上減ります。2040年までに減少のほとんどが進む形で、変化は前半に集中します。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
多可町の人口は、国勢調査で1995年の25,440人が最も多く、 直近の2020年は19,261人でした。 2050年の推計値9,228人は、1995年と比べて−63.7%にあたります。
人口のピークは1995年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより24.3%低い水準です。直近の国勢調査(2015年→2020年)では9.1%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 25,440人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 25,331人 | 国勢調査 | −0.4% |
| 2005年 | 24,304人 | 国勢調査 | −4.1% |
| 2010年 | 23,104人 | 国勢調査 | −4.9% |
| 2015年 | 21,200人 | 国勢調査 | −8.2% |
| 2020年 | 19,261人 | 国勢調査 | −9.1% |
| 2040年 | 12,115人 | 将来推計 | −37.1% |
| 2050年 | 9,228人 | 将来推計 | −23.8% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
多可町では2019年から2024年までの6年間で、 転入が2,145人、転出が2,940人、 差し引き−795人でした。 直近の2024年は138人の転出超過(6年連続)です。 この6年はすべて転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 363人 | 500人 | −137人 |
| 2020年 | 358人 | 502人 | −144人 |
| 2021年 | 360人 | 506人 | −146人 |
| 2022年 | 404人 | 469人 | −65人 |
| 2023年 | 335人 | 500人 | −165人 |
| 2024年 | 325人 | 463人 | −138人 |
6年間すべてが転出超過で、流出が続いています。6年間の社会減は人口1,000人あたり42.7人(差し引き795人)で、転出超過が定着しています。直近2024年の転入は325人、転出は463人で、人口1,000人あたりでは17.5人と24.9人にあたります。人の出入りは少ないほうです。6年間ずっと同じ向きで、構造的な動きといえます。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
多可町の死亡数は、2023年で363人でした。 2024年の人口18,605人に対して、1,000人あたり19.5人にあたります。 2018年の289人と比べると+25.6%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、多可町ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 289人 |
| 2019年 | 299人 |
| 2020年 | 290人 |
| 2021年 | 311人 |
| 2022年 | 288人 |
| 2023年 | 363人 |
2018年と比べると死亡数は25.6%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。直近2023年の死亡数は363人、人口1,000人あたりでは19.5人で、全国のなかでは高い部類に入ります。半減に近い人口減の地域では、家を引き継ぐ人が地元にいないことが珍しくありません。毎年一定の件数の相続が起きている規模です。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
多可町の2024年→2050年の増減率は−50.4%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 215位(減少率が大きいほうから約11%の位置)で、 人口が保たれる順では1683位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、多可町はこれより 減少率が34.7ポイント大きくなっています。
兵庫県内では、50市区町村のうち減少率が大きい順で5位です。 兵庫県全体の増減率は−19.2%で、県内で最も減少率が大きいのは香美町(−53.9%)、 最も人口が保たれるのは西宮市(−8.2%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
減少率では上位2割に入ります。兵庫県のなかでも減り方が大きい部類に入ります。兵庫県全体(−19.2%)と比べても、減り方はかなり大きい部類です。半減に近い減少では、いまの世帯数を前提にした施設配置は見直しの対象になります。ピークから6割以上減る地域では、当時に建てられた住宅が余っていきます。
2040年までに3割以上減るため、対応を考える時間軸は20年より短くなります。いまの空き家は別荘等の二次的住宅が中心で、人口の増減とは別の要因で動いています。現時点の空き家は940戸で、まだ把握できる規模です。空き家の66.0%は売りにも貸しにも出ていない住宅で、市場から外れた住宅が積み上がっています。増減率が近い北海道浦臼町(−50.4%)と並べても、人口の見通しだけでは住宅の余り方までは分かりません。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
半減に近い減少が見込まれる地域では、動かせるうちに方針を決めておく意味が大きくなります。2040年までの16年で3割以上減る以上、判断を20年先送りする余裕はありません。状態と価格以外に差をつける材料が乏しくなります。住宅が6,950戸ある地域では、条件の近い物件はそう多く出回りません。相続の発生が速い地域では、売り出す時期の選び方が結果を左右します。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・兵庫県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。