大分県大分市の人口は、2024年の住民基本台帳で472,898人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に415,875人となり、 2024年と比べて−12.1%(−57,023人)と見込まれています。
大分市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−12.1%
2024年 472,898人 → 2050年 415,875人(−57,023人)
1割前後の減少にとどまり、減り方は緩やかなほうです。2040年までの減少はごくわずかで、変化は2040年代に出てきます。2050年の人口は415,875人という規模です。472,898人という規模では、区や地区ごとに事情がまったく異なります。全国の合計(−15.7%)との差は3.7ポイントで、全国より人口が保たれる側です。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
大分市の人口は、国勢調査で2015年の478,146人が最も多く、 直近の2020年は475,614人でした。 2050年の推計値415,875人は、2015年と比べて−13.0%にあたります。
人口のピークは2015年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより0.5%低い水準です。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では6.5%増えています。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 446,581人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 454,424人 | 国勢調査 | +1.8% |
| 2005年 | 462,317人 | 国勢調査 | +1.7% |
| 2010年 | 474,094人 | 国勢調査 | +2.5% |
| 2015年 | 478,146人 | 国勢調査 | +0.9% |
| 2020年 | 475,614人 | 国勢調査 | −0.5% |
| 2040年 | 442,887人 | 将来推計 | −6.9% |
| 2050年 | 415,875人 | 将来推計 | −6.1% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
大分市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が80,805人、転出が82,146人、 差し引き−1,341人でした。 直近の2024年は277人の転出超過(3年連続)です。 この6年のうち4年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 13,736人 | 14,454人 | −718人 |
| 2020年 | 13,896人 | 13,543人 | +353人 |
| 2021年 | 13,583人 | 13,371人 | +212人 |
| 2022年 | 13,409人 | 13,695人 | −286人 |
| 2023年 | 13,168人 | 13,793人 | −625人 |
| 2024年 | 13,013人 | 13,290人 | −277人 |
社会増減の内訳は地区ごとにまったく異なります。6年間の社会減は人口1,000人あたり2.8人(差し引き1,341人)で、全国的には中位の水準です。6年のうち4年が転出超過でした。直近2024年の転入は13,013人、転出は13,290人で、人口1,000人あたりでは27.5人と28.1人にあたります。出入りの量は平均をやや下回ります。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
大分市の死亡数は、2023年で5,419人でした。 2024年の人口472,898人に対して、1,000人あたり11.5人にあたります。 2018年の4,406人と比べると+23.0%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、大分市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 4,406人 |
| 2019年 | 4,578人 |
| 2020年 | 4,347人 |
| 2021年 | 4,710人 |
| 2022年 | 5,178人 |
| 2023年 | 5,419人 |
直近2023年の死亡数は5,419人、人口1,000人あたりでは11.5人で、全国のなかでは低めの水準です。2018年と比べると死亡数は23.0%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。相続をめぐる取引が地域の不動産市場を動かす規模です。1割前後の減少であれば、相続した家の引き受け手は比較的見つかります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
大分市の2024年→2050年の増減率は−12.1%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1555位(減少率が大きいほうから約82%の位置)で、 人口が保たれる順では343位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、大分市はこれより 減少率が3.7ポイント小さくなっています。
大分県内では、18市区町村のうち減少率が大きい順で18位です。 大分県全体の増減率は−23.7%で、県内で最も減少率が大きいのは姫島村(−67.4%)、 最も人口が保たれるのは大分市(−12.1%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
人口が保たれるほうから2割以内に位置します。大分県のなかでは最も人口が保たれる見通しの自治体です。大分県全体(−23.7%)を大きく上回って人口が保たれます。1割前後の減少にとどまるなら、住宅市場の縮み方も限定的です。ピークからの落差が小さく、住宅の需給も大きくは崩れていません。
いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。市全体の数字と自分の住む地区の実感がずれることも珍しくありません。現時点の空き家は32,980戸で、人口が減る前からすでに存在しています。2040年までの変化はごくわずかです。増減率が近い長野県佐久市(−12.1%)の空き家率は21.3%で、人口の見通しが同じでも住宅の余り方は異なります。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
1割前後の減少であれば、時間をかけて条件を探る余地もあります。同じ市内でも地区によって結果がまったく違います。2040年までの変化は小さく、時間をかけた検討も可能です。住宅が246,960戸ある地域では、立地と状態の差がそのまま条件に響きます。相続に伴う物件が市場に出る量も、いまのところ限られています。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・大分県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。