宮城県多賀城市の人口は、2024年の住民基本台帳で61,628人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に51,958人となり、 2024年と比べて−15.7%(−9,670人)と見込まれています。
多賀城市の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−15.7%
2024年 61,628人 → 2050年 51,958人(−9,670人)
2割弱の減少で、全国平均に近い減り方といえます。2040年までの減少はごくわずかで、変化は2040年代に出てきます。全国の合計(−15.7%)とほぼ同じ水準です。減少は2040年以降に強く出る形で、当面の10年余りは比較的緩やかです。宮城県は全国的には人口が保たれるほうの都道府県です。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
多賀城市の人口は、国勢調査で2010年の63,060人が最も多く、 直近の2020年は62,827人でした。 2050年の推計値51,958人は、2010年と比べて−17.6%にあたります。
人口のピークは2010年で、その後は増えた回を挟みながら2020年にはピークより0.4%低い水準になりました。国勢調査でたどれる1995年から2020年までの実績では3.6%増えています。直近の国勢調査(2015年→2020年)では1.2%増えました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 60,625人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 61,457人 | 国勢調査 | +1.4% |
| 2005年 | 62,745人 | 国勢調査 | +2.1% |
| 2010年 | 63,060人 | 国勢調査 | +0.5% |
| 2015年 | 62,096人 | 国勢調査 | −1.5% |
| 2020年 | 62,827人 | 国勢調査 | +1.2% |
| 2040年 | 56,680人 | 将来推計 | −9.8% |
| 2050年 | 51,958人 | 将来推計 | −8.3% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
多賀城市では2019年から2024年までの6年間で、 転入が22,947人、転出が22,996人、 差し引き−49人でした。 直近の2024年は121人の転出超過です。 この6年のうち4年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 3,897人 | 3,971人 | −74人 |
| 2020年 | 3,931人 | 4,023人 | −92人 |
| 2021年 | 3,918人 | 3,953人 | −35人 |
| 2022年 | 4,016人 | 3,814人 | +202人 |
| 2023年 | 3,794人 | 3,723人 | +71人 |
| 2024年 | 3,391人 | 3,512人 | −121人 |
直近2024年の転入は3,391人、転出は3,512人で、人口1,000人あたりでは55.0人と57.0人にあたります。住民の入れ替わりが大きい地域です。6年間の社会減は人口1,000人あたり0.8人(差し引き49人)で、転入と転出はほぼ釣り合っています。直近の向きが続いているのは1年だけで、傾向とまでは言えません。6年のうち4年が転出超過でした。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
多賀城市の死亡数は、2023年で666人でした。 2024年の人口61,628人に対して、1,000人あたり10.8人にあたります。 2018年の556人と比べると+19.8%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、多賀城市ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 556人 |
| 2019年 | 545人 |
| 2020年 | 504人 |
| 2021年 | 593人 |
| 2022年 | 623人 |
| 2023年 | 666人 |
直近2023年の死亡数は666人、人口1,000人あたりでは10.8人で、全国のなかでは低めの水準です。2018年と比べると死亡数は19.8%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。2割弱の減少にとどまる地域では、相続後の住宅にも一定の需要が見込めます。相続の件数が多く、司法書士や不動産会社の扱う件数も相応です。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
多賀城市の2024年→2050年の増減率は−15.7%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1446位(減少率が大きいほうから約76%の位置)で、 人口が保たれる順では452位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、多賀城市はこれとほぼ同水準になっています。
宮城県内では、40市区町村のうち減少率が大きい順で29位です。 宮城県全体の増減率は−17.8%で、県内で最も減少率が大きいのは丸森町(−57.0%)、 最も人口が保たれるのは大衡村(+2.9%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
減少率が小さいほうから3分の1に入ります。宮城県内では人口が保たれるほうから3分の1に入ります。2割弱の減少は全国の平均像に近く、住宅需要も緩やかに細っていく形です。ピークからの落差が小さく、住宅の需給も大きくは崩れていません。宮城県全体(−17.8%)とほぼ同じ水準の減り方です。
空き家の24.0%は売りにも貸しにも出ていない住宅で、まだ市場が回っています。いまの空き家は賃貸の空室が中心で、人口が減れば空室が埋まるまでの期間が延びる形で表れます。2040年までの変化はごくわずかです。空き家の74.6%は賃貸の空室で、人口減の影響は賃貸市場に集中します。増減率が近い山梨県中央市(−15.7%)は空き家率も13.8%と近く、置かれた状況はよく似ています。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
2割弱の減少にとどまる地域では、急いで手放す必要性は高くありません。行き先未定の空き家が少ない地域では、売る・貸すの判断はつけやすいほうです。2040年までの変化は小さく、時間をかけた検討も可能です。相続に伴う物件が市場に出る量も、いまのところ限られています。空き家率が平均を下回る地域では、条件の整った家は目立ちます。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・宮城県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。