福岡県北九州市八幡東区の人口は、2024年の住民基本台帳で62,265人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に44,746人となり、 2024年と比べて−28.1%(−17,519人)と見込まれています。
北九州市八幡東区の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−28.1%
2024年 62,265人 → 2050年 44,746人(−17,519人)
3割前後の減少という水準です。福岡県は47都道府県のなかで最も人口が保たれるグループに属します。2040年から2050年の減り方は1割弱です。2050年の人口は44,746人という規模です。62,265人という規模では、地区ごとの人口動向の差が大きく出ます。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
北九州市八幡東区の人口は、国勢調査で1995年の85,405人が最も多く、 直近の2020年は64,792人でした。 2050年の推計値44,746人は、1995年と比べて−47.6%にあたります。
人口のピークは1995年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより24.1%低い水準です。直近の国勢調査(2015年→2020年)では5.9%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 85,405人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 80,608人 | 国勢調査 | −5.6% |
| 2005年 | 75,814人 | 国勢調査 | −5.9% |
| 2010年 | 71,801人 | 国勢調査 | −5.3% |
| 2015年 | 68,844人 | 国勢調査 | −4.1% |
| 2020年 | 64,792人 | 国勢調査 | −5.9% |
| 2040年 | 50,604人 | 将来推計 | −21.9% |
| 2050年 | 44,746人 | 将来推計 | −11.6% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
北九州市八幡東区では2019年から2024年までの6年間で、 転入が17,642人、転出が18,538人、 差し引き−896人でした。 直近の2024年は314人の転出超過(4年連続)です。 この6年のうち5年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 3,119人 | 3,296人 | −177人 |
| 2020年 | 3,055人 | 3,028人 | +27人 |
| 2021年 | 2,904人 | 2,958人 | −54人 |
| 2022年 | 2,817人 | 3,069人 | −252人 |
| 2023年 | 2,969人 | 3,095人 | −126人 |
| 2024年 | 2,778人 | 3,092人 | −314人 |
6年のうち5年で転出が転入を上回っています。直近2024年の転入は2,778人、転出は3,092人で、人口1,000人あたりでは44.6人と49.7人にあたります。住民の入れ替わりは多めです。周辺町村からの流入と大都市への流出が同時に起きます。6年間の社会減は人口1,000人あたり14.4人(差し引き896人)で、全国的には中位の水準です。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
北九州市八幡東区の死亡数は、2023年で1,078人でした。 2024年の人口62,265人に対して、1,000人あたり17.3人にあたります。 2018年の965人と比べると+11.7%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、北九州市八幡東区ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 965人 |
| 2019年 | 966人 |
| 2020年 | 977人 |
| 2021年 | 986人 |
| 2022年 | 1,130人 |
| 2023年 | 1,078人 |
直近2023年の死亡数は1,078人、人口1,000人あたりでは17.3人で、全国的には高めの水準です。相続の件数が多く、司法書士や不動産会社の扱う件数も相応です。2018年と比べると死亡数は11.7%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。3割前後の減少が見込まれる地域では、相続のたびに使われない家が増える可能性があります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
北九州市八幡東区の2024年→2050年の増減率は−28.1%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1068位(減少率が大きいほうから約56%の位置)で、 人口が保たれる順では830位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、北九州市八幡東区はこれより 減少率が12.4ポイント大きくなっています。
北九州市全体の増減率は−20.2%で、7区のなかで北九州市八幡東区は 減少率が大きい順に2位です。 北九州市で最も減少率が大きいのは北九州市門司区(−37.8%)、 最も人口が保たれるのは北九州市小倉北区(−10.4%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国では人口が保たれるほうから約44%の位置にあり、減り方は平均より小さめです。北九州市の7区のなかでは2番目の減り方です。福岡県全体(−12.0%)と比べても、減り方はかなり大きい部類です。3割前後の減少は、住宅の買い手・借り手が同じ割合で減っていくということです。ピーク時の6割強という水準まで下がると、住宅の需給は明確に緩みます。
いまの空き家の半分前後は行き先が決まっていない住宅で、人口減はそこに上乗せされます。空き家率が21.3%に達しており、住宅の余剰は表面化しています。空き家の24.7%で腐朽・破損が確認されており、人口減はここに重なります。現時点の空き家は8,290戸で、人口が減る前から大きな量を抱えています。増減率が近い兵庫県神戸市北区(−28.8%)の空き家率は13.5%で、人口の見通しが同じでも住宅の余り方は異なります。
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3割前後減る地域では、貸す場合の借り手も同じ割合で減っていきます。空き家率が2割に迫る地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくほうが進みます。死亡数が多い地域では、相続物件どうしの競合も起こりやすくなります。条件が整えば買い手・借り手は見つかる規模です。直近年も転出が上回っており、募集期間は長めに見ておくのが無難です。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・福岡県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。