大阪府堺市美原区の人口は、2024年の住民基本台帳で37,214人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に26,478人となり、 2024年と比べて−28.8%(−10,736人)と見込まれています。
堺市美原区の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−28.8%
2024年 37,214人 → 2050年 26,478人(−10,736人)
3割前後の減少という水準です。大阪府は全国的には人口が保たれるほうの都道府県です。2020年の国勢調査から2024年までの4年間は1.0%の減少で、人口はほとんど変わっていません。2050年の人口は26,478人という規模です。37,214人という規模では、地区ごとの人口動向の差が大きく出ます。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
堺市美原区の人口は、国勢調査で2010年の39,280人が最も多く、 直近の2020年は37,604人でした。 2050年の推計値26,478人は、2010年と比べて−32.6%にあたります。
人口のピークは2010年で、以降の国勢調査では一貫して減り続け、直近はピークより4.3%低い水準です。直近の国勢調査(2015年→2020年)では4.0%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 39,280人 | 国勢調査 | — |
| 2015年 | 39,156人 | 国勢調査 | −0.3% |
| 2020年 | 37,604人 | 国勢調査 | −4.0% |
| 2040年 | 30,244人 | 将来推計 | −19.6% |
| 2050年 | 26,478人 | 将来推計 | −12.5% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
堺市美原区では2019年から2024年までの6年間で、 転入が8,375人、転出が8,152人、 差し引き+223人でした。 直近の2024年は45人の転出超過です。 この6年のうち3年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 1,302人 | 1,418人 | −116人 |
| 2020年 | 1,380人 | 1,306人 | +74人 |
| 2021年 | 1,337人 | 1,306人 | +31人 |
| 2022年 | 1,378人 | 1,438人 | −60人 |
| 2023年 | 1,693人 | 1,354人 | +339人 |
| 2024年 | 1,285人 | 1,330人 | −45人 |
6年間の社会増は人口1,000人あたり6.0人(差し引き223人)で、人を集めているほうの地域です。直近の向きが続いているのは1年だけで、傾向とまでは言えません。直近2024年の転入は1,285人、転出は1,330人で、人口1,000人あたりでは34.5人と35.7人にあたります。人の動きは活発なほうです。周辺町村からの流入と大都市への流出が同時に起きます。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
堺市美原区の死亡数は、2023年で515人でした。 2024年の人口37,214人に対して、1,000人あたり13.8人にあたります。 2018年の406人と比べると+26.8%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、堺市美原区ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 406人 |
| 2019年 | 432人 |
| 2020年 | 444人 |
| 2021年 | 432人 |
| 2022年 | 520人 |
| 2023年 | 515人 |
2018年と比べると死亡数は26.8%増えています。相続の発生も同じペースで増えていきます。直近2023年の死亡数は515人、人口1,000人あたりでは13.8人で、全国の中位付近にあたります。相続の件数が多く、司法書士や不動産会社の扱う件数も相応です。3割前後の減少が見込まれる地域では、相続のたびに使われない家が増える可能性があります。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
堺市美原区の2024年→2050年の増減率は−28.8%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 1041位(減少率が大きいほうから約55%の位置)で、 人口が保たれる順では857位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、堺市美原区はこれより 減少率が13.1ポイント大きくなっています。
堺市全体の増減率は−19.6%で、7区のなかで堺市美原区は 減少率が大きい順に2位です。 堺市で最も減少率が大きいのは堺市南区(−39.0%)、 最も人口が保たれるのは堺市北区(−9.9%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国のちょうど真ん中あたりの減り方です。堺市の7区のなかでは2番目の減り方です。大阪府全体(−17.2%)と比べても、減り方はかなり大きい部類です。ピークから3割程度の減少なら、住宅ストックの過剰は限定的にとどまります。3割前後の減少は、住宅の買い手・借り手が同じ割合で減っていくということです。
空き家の77.7%は売りにも貸しにも出ていない住宅で、人口が減る前から住宅が滞留しています。いまの空き家率(8.4%)は全国的に低く、人口が減ってもすぐには余剰が表面化しません。空き家の35.3%で腐朽・破損が確認されており、建て替えや解体を含む対応が必要な段階です。いまの空き家はすでに「その他の空き家」が中心で、人口が減る前から放置型の住宅が積み上がっています。増減率が近い兵庫県神戸市北区(−28.8%)の空き家率は13.5%で、人口の見通しが同じでも住宅の余り方は異なります。
使っていない家は、持っているだけで固定資産税と管理の手間がかかります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得は、以下の無料ツールで試算できます。
3割前後減る地域では、貸す場合の借り手も同じ割合で減っていきます。動かすこと自体に手間がかかります。空き家が少ない地域なので、状態のよい家なら比較的動きやすいといえます。転入が続く地域では、賃貸に回す選択肢も現実的です。毎年一定の相続が起きるため、似た条件の家が並ぶ場面もあります。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・大阪府内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。