群馬県嬬恋村の人口は、2024年の住民基本台帳で9,073人です。 国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、2050年に4,968人となり、 2024年と比べて−45.2%(−4,105人)と見込まれています。
嬬恋村の人口の増減率(2024年 → 2050年推計)
−45.2%
2024年 9,073人 → 2050年 4,968人(−4,105人)
4割台半ばの減少という推計で、住宅・商業・交通のいずれも規模の見直しが避けられません。2040年時点ですでに3割前後減っている計算です。全国の合計(−15.7%)との差は29.5ポイントで、全国より減り方が大きい側です。2040年までに減少のほとんどが進む形で、変化は前半に集中します。2020年の国勢調査から2024年までの4年間は2.5%の増加で、直近では減少が止まっています。
2024年の値は住民基本台帳人口、2040年・2050年の値は2020年国勢調査を出発点にした将来推計人口で、 作成方法が異なります。増減率は上記の公表値どうしを機械的に比べたものです。
嬬恋村の人口は、国勢調査で1995年の11,135人が最も多く、 直近の2020年は8,850人でした。 2050年の推計値4,968人は、1995年と比べて−55.4%にあたります。
人口のピークは1995年で、その後は増えた回を挟みながら2020年にはピークより20.5%低い水準になりました。直近の国勢調査(2015年→2020年)では9.5%減りました。
| 年 | 人口 | 区分 | 前の時点からの増減率 |
|---|---|---|---|
| 1995年 | 11,135人 | 国勢調査 | — |
| 2000年 | 10,657人 | 国勢調査 | −4.3% |
| 2005年 | 10,858人 | 国勢調査 | +1.9% |
| 2010年 | 10,183人 | 国勢調査 | −6.2% |
| 2015年 | 9,780人 | 国勢調査 | −4.0% |
| 2020年 | 8,850人 | 国勢調査 | −9.5% |
| 2040年 | 6,189人 | 将来推計 | −30.1% |
| 2050年 | 4,968人 | 将来推計 | −19.7% |
国勢調査は5年ごとの全数調査です。令和5年推計は2020年国勢調査を出発点にしているため、 2020年の実績値と推計値は連続しています。2024年の住民基本台帳人口は作成方法が異なるため、 グラフでは線ではつながず単独の点として示しています。 市町村合併があった自治体は、合併前の年の数値が現在の区域と一致しない場合があります。
嬬恋村では2019年から2024年までの6年間で、 転入が2,728人、転出が3,236人、 差し引き−508人でした。 直近の2024年は289人の転出超過(5年連続)です。 この6年のうち5年が転出超過でした。
| 年 | 転入者数 | 転出者数 | 社会増減 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 376人 | 345人 | +31人 |
| 2020年 | 349人 | 354人 | −5人 |
| 2021年 | 555人 | 572人 | −17人 |
| 2022年 | 482人 | 584人 | −102人 |
| 2023年 | 488人 | 614人 | −126人 |
| 2024年 | 478人 | 767人 | −289人 |
6年間の社会減は人口1,000人あたり56.0人(差し引き508人)で、転出超過が定着しています。6年のうち5年で転出が転入を上回っています。直近2024年の転入は478人、転出は767人で、人口1,000人あたりでは52.7人と84.5人にあたります。住民の入れ替わりが大きい地域です。この規模では、社会増減の数十人が住宅の需要に直結します。
社会増減は転入者数から転出者数を引いた値で、出生・死亡による増減(自然増減)は含みません。 一般に、転出が転入を上回る状態が続く地域では、住宅の借り手や買い手が見つかるまでの期間が 長くなる傾向があります。実際の需要は物件の立地・状態・価格によって大きく異なります。
嬬恋村の死亡数は、2023年で138人でした。 2024年の人口9,073人に対して、1,000人あたり15.2人にあたります。 2018年の138人と比べると±0.0%です。 死亡はそのまま相続の発生につながるため、嬬恋村ではおおむねこの規模の相続が毎年起きている計算になります。
| 年 | 死亡数 |
|---|---|
| 2018年 | 138人 |
| 2019年 | 107人 |
| 2020年 | 141人 |
| 2021年 | 125人 |
| 2022年 | 183人 |
| 2023年 | 138人 |
2018年と比べると死亡数はほとんど変わっていません。4割台半ばの人口減が見込まれる地域では、相続後の空き家化が進みやすくなります。相続の発生は年間でも限られた件数です。直近2023年の死亡数は138人、人口1,000人あたりでは15.2人で、全国平均に近い水準です。
死亡数は人口動態の公表値です。相続の件数そのものではありませんが、相続が発生する規模の目安になります。 2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内の登記申請が必要です。 手続きをしないまま次の相続が重なると、相続人が増えて話し合いが難しくなります。
嬬恋村の2024年→2050年の増減率は−45.2%です。 全国1,897市区町村(政令指定都市の行政区を含む)を減少率が大きい順に並べると 409位(減少率が大きいほうから約22%の位置)で、 人口が保たれる順では1489位にあたります。 掲載している市区町村を合計した全国の増減率は−15.7%で、嬬恋村はこれより 減少率が29.5ポイント大きくなっています。
群馬県内では、35市区町村のうち減少率が大きい順で8位です。 群馬県全体の増減率は−20.3%で、県内で最も減少率が大きいのは南牧村(−71.5%)、 最も人口が保たれるのは吉岡町(−2.1%)です。
将来推計人口はあくまで一定の仮定にもとづく見通しであり、実際の人口は転入・転出の動きや政策によって変わります。ただし、人口が減る見通しの地域では住宅を必要とする世帯も減っていくため、相続した家や空き家をどうするかを決めておく意味は大きくなります。
全国では減少率が大きいほうから3分の1に位置します。群馬県内では減少率が上から3分の1に位置します。群馬県全体(−20.3%)と比べても、減り方はかなり大きい部類です。4割台半ばの減少は、住宅の需要が大きく細ることを意味します。ピークの半分という水準は、住宅の数が世帯数を大きく上回ることを意味します。
2040年時点で3割前後減っている前提で考える必要があります。転出超過が続いていることは、推計の方向と一致しています。この規模では、大きな事業所の増減が推計を上回る影響を持つこともあります。死亡数の水準からすると、相続は毎年一定の規模で起き続けます。増減率が近い長野県木曽町(−45.2%)と並べても、人口の見通しだけでは住宅の余り方までは分かりません。
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4割台半ばの人口減が前提の地域では、時間の経過が条件に効いてきます。2040年時点で3割前後減る前提なら、動くなら早いほうが選択肢は広く残ります。直近年も大きな転出超過で、需要が戻る兆しは見えていません。成約事例が少なく、相場がつかみにくい規模です。転出超過が定着している地域では、早めの判断が結果を左右します。
出典
将来推計人口(2040年・2050年):国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
住民基本台帳人口・転入者数・転出者数・死亡数:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
総人口(1995〜2020年):総務省統計局「国勢調査」
いずれも e-Stat「社会・人口統計体系 市区町村データ A 人口・世帯」(統計表ID 0000020201)経由で取得しました。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020201
https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson23/t-page.asp
将来推計人口は令和5年(2023年)推計です。増減率・増減数・全国順位・群馬県内順位は、 上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。推計値は一定の仮定にもとづく見通しであり、 将来の人口を保証するものではありません。