PR(本記事はアフィリエイト広告を含みます)。掲載しているサービスの内容・費用の目安は、2026年9月16日に各社の公式サイトに表示されていた内容です。
空き家の片付けは誰に頼む?遺品整理業者・不用品回収・粗大ごみの費用と流れ
全国の空き家9,001,600戸のうち、3,856,000戸は賃貸用でも売却用でも別荘でもない「その他の空き家」です(総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」)。売りにも貸しにも出していない家は、この3,856,000戸の側に数えられています。売る・貸す・壊すを考える前に、あなたの家の中に残った物をどうするかで手が止まっていないでしょうか。
頼み先は、遺品整理業者・不用品回収業者・市区町村の粗大ごみ・自分で、の4つです。業者の呼び名より見積もりの取り方で選ぶと決めやすくなります。家の事情を話して対応できる業者を絞ってもらうか、回収量を選んで複数社の金額を並べるかです。公式サイトに出ている費用の目安は、1Kの遺品整理で50,000〜100,000円(税込)、一軒家一棟の不用品回収で150,000円〜。頼んで大丈夫かは、家庭の廃棄物を回収する市区町村の許可か委託があるかで確かめます(環境省)。
片付けが止まっているのは、頼み先ごとの金額が分からないから
親が亡くなった、あるいは施設に入った。家は空いたが、家具も家電も衣類も書類も、暮らしていたときのまま残っている。売るにしても貸すにしても、まず中をどうにかしないと――そこで止まっている方に向けた記事です。
止まっている理由の多くは、手間よりも「いくらかかるのか見当がつかない」ことではないでしょうか。業者に頼めば高そうだし、自分で片付けるには量が多すぎる。どちらが得かを比べる材料が手元にないので、決められません。
このあと、4つの頼み先を並べ、業者に頼む場合は2つの一括見積もりサービスの公式サイトに書かれている範囲で、費用の目安と、申し込んだあとの流れを整理します。
片付けを先送りしている間もかかり続けるもの
固定資産税は、住む人がいなくても毎年かかります。そのうえで、令和5年12月13日に施行された改正空家法では、放置すれば特定空家になるおそれのある「管理不全空家」として市区町村長から勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(1/6等に減額)が解除されます(国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」概要)。
家財が残っていること自体が勧告の理由になるわけではありません。ただ、税金と管理の手間は、家をどうするかを決めるまで続きます。勧告につながる状態かどうかは 特定空家リスク判定 で確かめられます。
頼み先は4つ。できること・費用の目安・手間
業者に頼むことだけが正解ではありません。物の量と、家まで通えるかどうかで、合う頼み先が変わります。
| 頼み先 | できること | 費用の目安 | 手間 |
|---|---|---|---|
| 遺品整理業者 | 遺品整理・生前整理・空き家片付けなど。紹介サービスでは、物量・条件・スケジュールを聞いたうえで3社を紹介 | 1K 50,000〜100,000円/立ち会いなしの空き家片付け 100,000〜150,000円/4LDK・物量多め 250,000〜350,000円(いずれも税込・遺品整理のコンシェルジュが掲載している利用事例) | 見積もりは現地で。立ち会いなしの事例もある |
| 不用品回収業者 | 不用品回収・遺品整理・空き家片付け・生前整理など。回収量を選んで見積もりを頼む | 1R〜1K 5,000〜10,000円/3DK〜3LDK 100,000〜150,000円/一軒家一棟 150,000円〜(不用品回収比較センターが掲載している料金相場) | 見積もり金額はメールで届く。訪問や写真での見積もりが要ることもある |
| 市区町村の粗大ごみ | 住んでいる市区町村が案内するルールで出す | 手数料は市区町村ごとに決まっている。エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は、リサイクル料金と収集運搬料金がかかる | 申し込み方・出す場所は市区町村の案内に従う |
| 自分で片付ける | 形見や書類を自分の手で確かめながら進められる | 粗大ごみの手数料や、家電のリサイクル料金など | 日数と人手が要る。家が遠いと通う回数が増える |
※業者の費用は、各サービスが公式サイトに掲載している事例・相場で、当サイトが調べた実際の費用ではありません。遺品整理のコンシェルジュは「料金や作業内容は、間取りだけで決まるものではありません」と書いています。
家電4品目は、家電リサイクル法の手順になる
エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・有機EL・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です(経済産業省)。環境省の案内では、これらは家電小売店などが引き取って家電メーカーがリサイクルし、引き渡すときに「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。まだ使える家電は、古物商の許可を持つ信用できる業者に中古品としての買取りを頼む方法もあります(環境省)。
家をどうするか決まっていないなら
片付けにいくらまでかけてよいかは、家を売るか・貸すか・残すかで変わります。まだ決まっていなければ 売る・貸す・残すの比較 を、建物ごと壊すことも考えているなら 解体費用シミュレーター を先に見ておくと、片付けにかけてよい金額の見当がつきます。
業者に頼むなら、どちらの見積もりの取り方が合うか
この記事で扱う2つの一括見積もりサービスは、呼び名は違っても扱う作業が重なっています。遺品整理のコンシェルジュは空き家片付けを、不用品回収比較センターは遺品整理と空き家片付けを、サービスの選択肢に入れています。違うのは、見積もりの取り方です。
事情を話して3社に絞ってもらう(遺品整理のコンシェルジュ)
- 家が遠く、作業に立ち会えない(公式サイトに立ち会いなしの空き家片付けの事例がある)
- 物の量の見当がつかず、話しながら決めたい(公式サイトは「ご相談内容やご事情を丁寧にお伺いし、物量・条件・スケジュールを整理」すると書いている)
- 何社も相手にしたくない(紹介は3社)
- 家が 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・栃木県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・静岡県 にある。北海道は一部の市町村だけ
回収量を選んで最大5社の金額を並べる(不用品回収比較センター)
- 回収量の見当がつく(軽トラック1台分から2tトラック3台分・それ以上、単品のみから選ぶ)
- 先に金額を並べて見たい、会員登録はしたくない
- 家が遺品整理のコンシェルジュの対応エリアの外にある(不用品回収比較センターの「都道府県から不用品回収業者を探す」には、北海道地方から九州・沖縄地方までが並んでいる)
業者を通さない(粗大ごみ・自分で)
物が少なく自分で運び出せる、家電4品目がほとんど無い、家まで無理なく通える。この3つがそろっていれば、市区町村の案内に沿って自分で片付けるほうが、業者に払う費用はかかりません。
見積もりを頼んだあとに起きること
申し込んだあと誰から、いつ、どう連絡が来て、どこで断れるのか。2つのサービスの公式サイトに表示されている範囲で書きます。
遺品整理のコンシェルジュ:3社の紹介まで
入力するのは、お名前・電話番号(ともに必須)・メールアドレスと、サービスの種類です。サービスは「遺品整理(故人の遺品)」「生前整理(終活・断捨離)」「その他(残置物撤去等)」「その他(特殊清掃)」から選びます。公式サイトは入力を「最短1分」とし、送信前の画面に「この時点では、まだ正式なお申込みではありません」と書いています。
そのあとの流れは、公式サイトの「カンタン3ステップ」のとおりです。
- 必要事項をフォームに入力
- 内容をもとに条件を整理:遺品整理・生前整理・空き家片付けに必要な条件が整理されます
- 条件に合う最適な業者3社をご紹介:「ご紹介後、各業者と直接ご相談いただき、条件に合った業者をお選びください」
電話番号が必須なので、条件の確認は電話で来ると考えておいてください。見積もりの時期について、公式サイトは「ご相談から24時間以内に必ず見積を提示」とし、注記で「現地見積から最短当日から24時間以内でのご提示が可能です」としています。正確な金額は、業者が家を見てから出ます。
「しつこい営業電話がかかってこないか心配です。」への回答:ご安心ください。強引な勧誘や、しつこい営業電話を行うことは一切ございません。お客様のペースでじっくりご検討いただけます。
出典:遺品整理のコンシェルジュ 公式サイト「よくあるご質問」
断れる地点:「見積もり段階であれば、いつでも自由にキャンセル可能です」。ただし「正式な契約を結んだ後のキャンセルについては、各業者の規約により手数料が発生する場合がございます」。3社の見積もりを見て、頼まない業者には見送ると伝えれば足ります。公式サイトは、相見積もりは「2~3社程度を比較するのがおすすめ」としています。
費用が発生する地点:「一括見積もりのご依頼は完全に無料です。ただし、見積もり内容にご納得いただき、実際に作業(回収)を依頼される場合には、各業者へのお支払いが発生いたします」。
不用品回収比較センター:最大5社の見積もりまで
最初の画面で選ぶのは、利用するサービス・おおよその回収量・お住まいの郵便番号の3つです。サービスは「不用品回収」「遺品整理」「ゴミ屋敷清掃」「生前整理」「空き家片付け」「特殊清掃」「その他」から、回収量は「軽トラック1台分(目安:家具・家電1~3点程度)」から「それ以上(目安:家具・家電15点以上、45Lゴミ袋20個以上)」と「単品のみ」から選びます。会員登録は要りません。
公式サイトの「ご利用の流れ」では、依頼すると「不用品回収業者より見積もり金額がメールに届きます。詳細は訪問見積もりや写真見積もりが必要になることもあります」。見積もり金額やサービス内容、口コミを比べて業者を選びます。
連絡の手段:トップには「業者との連絡は メール完結」とありますが、よくある質問では「一括見積もりサービスをご利用いただいてから約3日以内に、見積もりを依頼した不用品回収業者からお電話もしくはメールにて連絡が届きます」。電話が来ることもあると考えておいてください。数日たっても連絡が来ないときは、公式サイトのお問い合わせフォームから相談するよう案内されています。片付ける家と住まいが離れているなら、連絡が来たときに家の所在地を伝えてください。
断れる地点:「見積もりのみお願いすることは可能ですか」への回答は「もちろん可能です。不用品回収業者とのご契約はお客様の任意となります」。利用は無料で、「お申込みにつきましては、お客様の任意となります」。
どちらでも、見積もりのときに業者に確かめること
環境省は「ご家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の『一般廃棄物処理業許可』や委託が必要です。『産業廃棄物処理業の許可』や『古物商の許可』では回収できません」と案内しています。見積もりに来た業者には、回収した物をどの市区町村の許可か委託で処分するのかを尋ねてください。家電4品目がある場合は、リサイクル料金と収集運搬料金が見積もりに入っているかもあわせて確かめます。
使えない人・向かない人
| 当てはまること | どうするか |
|---|---|
| 家が遺品整理のコンシェルジュの対応エリア(関東7都県・関西6府県・静岡県、北海道の一部の市町村)の外にある | 公式サイトの対応エリアに載っていないので、不用品回収比較センターか市区町村の粗大ごみを使う |
| 電話番号を出したくない | 遺品整理のコンシェルジュは電話番号が必須。不用品回収比較センターも、業者から電話で連絡が来ることがある |
| 物が少なく、自分で運び出せる | 業者に頼む前に、市区町村の案内で粗大ごみとして出せるか確かめる |
| 形見や書類を、自分の手で分けたい | 業者の作業日より前に、残したい物を自分で分けておく |
| 家を売るか・貸すか・残すか、まだ決まっていない | 片付けの見積もりの前に 売る・貸す・残すの比較 を見る |
費用と、見積もりが無料の理由
遺品整理のコンシェルジュは「一括見積もりのご依頼は完全に無料」、不用品回収比較センターは「無料でご利用いただけます」としています。お金が動くのは、どちらも業者に作業を頼んだときです。
なぜ無料で成り立つのかは、どちらの公式サイトにも説明が表示されていません。両サイトには業者向けの窓口(遺品整理のコンシェルジュは「出店登録」、不用品回収比較センターは「掲載をご希望の業者様」)があります。この記事では、それ以上の推測は書きません。
当サイトは、この記事のリンクから申し込みがあった場合に、広告主から報酬を受け取ります。そのうえで、業者に頼まずに済む場合と、対応エリアの制限を先に書いています。
次にすること
片付ける家の部屋ごとに写真を撮り、エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機が何台あるかを数えてください。写真は、不用品回収比較センターの流れにある写真見積もりにも使えます。
立ち会えない、または物の量の見当がつかないなら、ページ上の窓口から家の事情を伝えて業者を絞ってもらいます。回収量の見当がつくなら、軽トラック1台分から2tトラック3台分までの目安で回収量を選び、複数社の金額を並べてください。見積もりを見てから頼まないと決めても構いません。
参考・出典
- 総務省統計局 - 令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果
- 国土交通省 - 空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律 概要
- 環境省 - 廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!(Q&A)
- 経済産業省 - 家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)
- 遺品整理のコンシェルジュ 公式サイト estate-clearing.site(利用事例・3ステップ・対応エリア・よくあるご質問。2026年9月16日確認)
- 不用品回収比較センター 公式サイト fuyouhincenter.jp(ご利用の流れ・料金相場・よくある質問。2026年9月16日確認)
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。粗大ごみの出し方・手数料はお住まいの市区町村の案内で、サービスの内容と条件は各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。