山口県柳井市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で26.6%です。 空き家数は4,760戸、総住宅数は17,880戸です。
柳井市の空き家率(2023年)
26.6%
空き家 4,760戸 / 総住宅数 17,880戸
総務省の区分による柳井市の空き家4,760戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
柳井市の空き家4,760戸のうち3,380戸、全体の71.0%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家の24.4%が賃貸用の空室で、賃貸の需給も数字に混じります。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の27.1%で、動いている住宅は限られます。26.6%という高い空き家率では、内訳を見ないと数字の意味を取り違えかねません。
柳井市の空き家4,760戸のうち、腐朽・破損があるものは1,130戸で、空き家全体の23.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
23.7%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。総住宅数に対しては6.3%が傷んだ空き家にあたり、全国的に見て高い比率です。これだけの人口減が前提では、修繕して使い続ける前に需要の有無を確かめる必要があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
柳井市の空き家率は2008年の16.8%から 2023年には26.6%へ、 15年間で+9.8ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、山口県全体は+4.3ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回から3.3ポイント上がっており、5年のあいだに水準そのものが一段切り替わった形です。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。山口県全体(+4.3ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。26.6%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 16.8% | — | +3.7ポイント |
| 2013年 | 18.9% | +2.1ポイント | +5.4ポイント |
| 2018年 | 23.3% | +4.4ポイント | +9.7ポイント |
| 2023年 | 26.6% | +3.3ポイント | +12.8ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
柳井市の人口は、2024年の29,233人から2050年には19,224人(2024年比 −34.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
柳井市の空き家率は26.6%で、全国平均の13.8%より 12.8ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると66位(高いほうから約6%の位置)で、低い順では994位にあたります。
山口県内では、13市区町村のうち空き家率が高い順で1位です。 山口県全体の空き家率は19.4%で、柳井市はこれより7.2ポイント高くなっています。 山口県で空き家率が最も高いのは柳井市(26.6%)、最も低いのは光市(13.1%)です。
柳井市の空き家率は、全国1,059市区町村のうち高いほうから1割以内に入ります。山口県のなかでは最も空き家率が高い自治体です。全国平均を12.8ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。26.6%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅4戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。2050年の推計人口は2024年比−34.2%で、住宅の需要は明確に細っていきます。
23.7%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。流通している住宅は27.1%にとどまり、動いていない住宅が多数を占めます。3,380戸という滞留は、地域の住宅市場の吸収力を超えかねない量です。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ栃木県日光市(26.6%)も「その他の空き家」が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。直近で水準が跳ねた地域では、次の調査までの5年の動きが読みにくくなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。これだけの減少が前提なら、早めに方針を固めたほうが選択肢は広く残ります。行き先未定がほかの区分を大きく上回る環境では、買い手・借り手の側に強い選択権があります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・山口県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。