山口県山口市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で17.0%です。 空き家数は17,910戸、総住宅数は105,450戸です。
山口市の空き家率(2023年)
17.0%
空き家 17,910戸 / 総住宅数 105,450戸
総務省の区分による山口市の空き家17,910戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
山口市の空き家17,910戸のうち9,760戸、全体の54.5%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。実数では7,480戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、全国でも上位の量です。募集中の賃貸空室について見ると、都市部ならではの規模です。セカンドハウスの割合は1.9%にとどまります。空き家の戸数としては、全国的にも突出した水準にあります。
山口市の空き家17,910戸のうち、腐朽・破損があるものは2,770戸で、空き家全体の15.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
15.5%で傷みが確認されています。傷んだ空き家は実数で2,770戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。賃貸用の空室が中心の場合、管理会社が入っている住宅も多く、傷みの割合は低めに出やすい傾向があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
山口市の空き家率は2008年の13.7%から 2023年には17.0%へ、 15年間で+3.3ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、山口県全体は+4.3ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。2008年と比べた変化は+3.3ポイントで、住宅ストックの余り方が明らかに変わっています。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。17.0%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 13.7% | — | +0.6ポイント |
| 2013年 | 15.6% | +1.9ポイント | +2.1ポイント |
| 2018年 | 17.0% | +1.4ポイント | +3.4ポイント |
| 2023年 | 17.0% | ±0.0ポイント | +3.2ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
山口市の人口は、2024年の185,982人から2050年には158,010人(2024年比 −15.0%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
山口市の空き家率は17.0%で、全国平均の13.8%より 3.2ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると367位(高いほうから約35%の位置)で、低い順では693位にあたります。
山口県内では、13市区町村のうち空き家率が高い順で9位です。 山口県全体の空き家率は19.4%で、山口市はこれより2.4ポイント低くなっています。 山口県で空き家率が最も高いのは柳井市(26.6%)、最も低いのは光市(13.1%)です。
高いほうから約35%の位置にあり、平均をやや上回ります。山口県内では低いほうから3分の1に入ります。山口県全体より2.4ポイント低い水準です。全国平均との差は3.2ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。山口県は47都道府県のうち上位のグループにあり、都道府県単位で見ても空き家が多い地域です。2050年の推計人口は2024年比−15.0%にとどまる見通しです。
17,910戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。7,480戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ茨城県阿見町(17.0%)も賃貸用の空室が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。流通が比較的活発な地域では、条件を整えれば動く可能性は残ります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・山口県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。