香川県観音寺市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で18.6%です。 空き家数は5,120戸、総住宅数は27,550戸です。
観音寺市の空き家率(2023年)
18.6%
空き家 5,120戸 / 総住宅数 27,550戸
総務省の区分による観音寺市の空き家5,120戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
観音寺市の空き家5,120戸の内訳では「その他の空き家」が2,680戸(52.3%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。保養目的の住宅は1.4%で、無視できる範囲です。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。売却用は1.8%で、売買に出ている住宅は多くありません。18.6%という空き家率のもとでは、内訳の偏りがそのまま地域の課題の形になります。
観音寺市の空き家5,120戸のうち、腐朽・破損があるものは910戸で、空き家全体の17.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
17.8%が傷んだ状態で、修繕の要否を分ける段階に入った住宅が目立ちます。行き先の決まっていない住宅が半分前後ある以上、放置される期間が延びれば傷んだ住宅は増えていきます。傷んだ空き家は実数で910戸あり、面的な対策が前提になります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
観音寺市の空き家率は2008年の14.9%から 2023年には18.6%へ、 15年間で+3.7ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、香川県全体は+2.6ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。2008年と比べた変化は+3.7ポイントで、住宅ストックの余り方が明らかに変わっています。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。18.6%になると、住宅ストックの余剰が意識される段階に入ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 14.9% | — | +1.8ポイント |
| 2013年 | 16.3% | +1.4ポイント | +2.8ポイント |
| 2018年 | 17.1% | +0.8ポイント | +3.5ポイント |
| 2023年 | 18.6% | +1.5ポイント | +4.8ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
観音寺市の人口は、2024年の56,361人から2050年には39,329人(2024年比 −30.2%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
観音寺市の空き家率は18.6%で、全国平均の13.8%より 4.8ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると279位(高いほうから約26%の位置)で、低い順では781位にあたります。
香川県内では、13市区町村のうち空き家率が高い順で7位です。 香川県全体の空き家率は18.6%で、観音寺市はこれとほぼ同水準になっています。 香川県で空き家率が最も高いのは善通寺市(22.9%)、最も低いのは三豊市(14.4%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。香川県内の順位は下位半分にあたり、目立つ水準ではありません。全国平均を4.8ポイント引き離しており、誤差の範囲では説明できない差です。18.6%では住宅は選ばれる側になり、条件の悪い物件は動きにくくなります。香川県のなかで最も空き家率が高い善通寺市(22.9%)との差は4.3ポイントで、県内の上位とほぼ肩を並べます。2050年の推計人口は2024年比−30.2%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。
全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。2,680戸が止まっている以上、売り出しの時期が重なれば条件は下がりやすくなります。傷んだ住宅がそれなりにあるため、そうでない家は相対的に目立ちます。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ福岡県直方市(18.6%)は複数の区分が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。この水準の地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくと話が進みます。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。過半が行き先未定の地域では、同じ悩みを抱えた家が周囲にも多くあります。傷んだ住宅が目立つ地域では、リフォームして貸すか現況で売るかの比較が要ります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・香川県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。