香川県善通寺市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で22.9%です。 空き家数は3,800戸、総住宅数は16,600戸です。
善通寺市の空き家率(2023年)
22.9%
空き家 3,800戸 / 総住宅数 16,600戸
総務省の区分による善通寺市の空き家3,800戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
善通寺市の空き家3,800戸のうち2,180戸、全体の57.4%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。別荘等はほとんど計上されていません。売却用は1.1%で、売り物件として出ている住宅は統計上ほとんどありません。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の58.4%で、流通は比較的活発なほうです。22.9%という高い空き家率では、内訳を見ないと数字の意味を取り違えかねません。
善通寺市の空き家3,800戸のうち、腐朽・破損があるものは800戸で、空き家全体の21.1%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
21.1%の空き家に傷みがあり、管理の手が回っていない住宅が相当数あります。総住宅数に対しては4.8%が傷んだ空き家にあたり、全国的に見て高い比率です。賃貸用の空室が中心の場合、管理会社が入っている住宅も多く、傷みの割合は低めに出やすい傾向があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
善通寺市の空き家率は2008年の18.9%から 2023年には22.9%へ、 15年間で+4.0ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、香川県全体は+2.6ポイント動いています。
前回調査からは1.8ポイント上がっており、増加の流れは続いています。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。2008年の段階で18.9%と、当時から全国平均を大きく上回っていました。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。22.9%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 18.9% | — | +5.8ポイント |
| 2013年 | 21.5% | +2.6ポイント | +8.0ポイント |
| 2018年 | 21.1% | −0.4ポイント | +7.5ポイント |
| 2023年 | 22.9% | +1.8ポイント | +9.1ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
善通寺市の人口は、2024年の29,891人から2050年には21,981人(2024年比 −26.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
善通寺市の空き家率は22.9%で、全国平均の13.8%より 9.1ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると118位(高いほうから約11%の位置)で、低い順では942位にあたります。
香川県内では、13市区町村のうち空き家率が高い順で1位です。 香川県全体の空き家率は18.6%で、善通寺市はこれより4.3ポイント高くなっています。 香川県で空き家率が最も高いのは善通寺市(22.9%)、最も低いのは三豊市(14.4%)です。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。香川県のなかでは最も空き家率が高い自治体です。全国平均を9.1ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。22.9%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅4戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。2050年の推計人口は2024年比−26.5%という減り方が見込まれています。
21.1%の住宅が傷んでいる地域では、状態のよさそのものが強みになります。16,600戸の住宅を持つ自治体として、率と戸数のどちらで見るかで印象は変わります。市場に出ている住宅は58.4%と過半を占め、取引は比較的動いています。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ福岡県嘉麻市(22.9%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。緩やかに上がってきた地域では、いまの水準が定着するかどうかが分かれ目です。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。傷んだ住宅が多い状況では、修繕費を回収できるかどうかが判断の軸になります。人口減が見込まれる地域では、待つほど条件がよくなる場面は限られます。中規模の自治体では、駅や中心部からの距離で条件が大きく変わります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・香川県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。