三重県松阪市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で15.7%です。 空き家数は11,540戸、総住宅数は73,490戸です。
松阪市の空き家率(2023年)
15.7%
空き家 11,540戸 / 総住宅数 73,490戸
総務省の区分による松阪市の空き家11,540戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
松阪市の空き家11,540戸の内訳では「その他の空き家」が5,890戸(51.0%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。売りにも貸しにも出ていない住宅は、全国でも上位の量です。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。二次的住宅が2.1%あり、居住目的以外の住宅も少し混じります。総住宅数は73,490戸で、空き家率1ポイントは735戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
松阪市の空き家11,540戸のうち、腐朽・破損があるものは1,300戸で、空き家全体の11.3%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は11.3%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。行き先の決まっていない住宅が半分前後ある以上、放置される期間が延びれば傷んだ住宅は増えていきます。傷んだ空き家は実数で1,300戸あり、面的な対策が前提になります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
松阪市の空き家率は2008年の14.2%から 2023年には15.7%へ、 15年間で+1.5ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、三重県全体は+3.1ポイント動いています。
2018年の16.4%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。三重県全体の動きより小さい変化で、同じ都道府県のなかでは落ち着いたほうです。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは+1.7ポイントで、その後の動きは−0.2ポイントです。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。15.7%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 14.2% | — | +1.1ポイント |
| 2013年 | 15.9% | +1.7ポイント | +2.4ポイント |
| 2018年 | 16.4% | +0.5ポイント | +2.8ポイント |
| 2023年 | 15.7% | −0.7ポイント | +1.9ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
松阪市の人口は、2024年の156,026人から2050年には117,839人(2024年比 −24.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
松阪市の空き家率は15.7%で、全国平均の13.8%より 1.9ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると436位(高いほうから約41%の位置)で、低い順では624位にあたります。
三重県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で10位です。 三重県全体の空き家率は16.3%で、松阪市はこれより0.6ポイント低くなっています。 三重県で空き家率が最も高いのは尾鷲市(35.1%)、最も低いのは明和町(6.9%)です。
高いほうから約41%の位置にあり、平均をやや上回ります。三重県内の順位は下位半分にあたり、目立つ水準ではありません。15.7%という水準では、買い手・借り手より住宅のほうが多い状態になります。三重県内で最も高い水準とは19.4ポイントの開きがあり、同じ都道府県内でも幅が大きいことが分かります。住宅6戸に1戸前後が空き家という計算です。2050年の推計人口は2024年比−24.5%という減り方が見込まれています。
5,890戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。傷んだ住宅が11.3%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ山形県庄内町(15.7%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。人口減が見込まれる地域では、待つほど条件がよくなる場面は限られます。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・三重県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。