三重県名張市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で14.3%です。 空き家数は5,210戸、総住宅数は36,320戸です。
名張市の空き家率(2023年)
14.3%
空き家 5,210戸 / 総住宅数 36,320戸
総務省の区分による名張市の空き家5,210戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
名張市の空き家5,210戸のうち3,380戸、全体の64.9%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家の31.1%が賃貸用の空室で、入居者を募集している住宅が一定数あります。保養目的の住宅は1.2%で、無視できる範囲です。総住宅数は36,320戸で、空き家率1ポイントは363戸に相当します。率が1ポイント動けば数百戸規模の増減です。
名張市の空き家5,210戸のうち、腐朽・破損があるものは460戸で、空き家全体の8.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。総住宅数に対しては1.3%が傷んだ空き家にあたり、まちなみのなかではあまり目立ちません。「その他の空き家」が大半を占めるだけに、この区分の住宅がそのまま古くなるかどうかが今後の戸数を左右します。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
名張市の空き家率は2008年の12.7%から 2023年には14.3%へ、 15年間で+1.6ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、三重県全体は+3.1ポイント動いています。
2013年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。三重県全体の動きより小さい変化で、同じ都道府県のなかでは落ち着いたほうです。全国平均の+0.7ポイントとほぼ並ぶ動き方です。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 12.7% | — | −0.4ポイント |
| 2013年 | 12.5% | −0.2ポイント | −1.0ポイント |
| 2018年 | 14.2% | +1.7ポイント | +0.6ポイント |
| 2023年 | 14.3% | +0.1ポイント | +0.5ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
名張市の人口は、2024年の74,229人から2050年には50,394人(2024年比 −32.1%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
名張市の空き家率は14.3%で、全国平均の13.8%より 0.5ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると526位(高いほうから約50%の位置)で、低い順では534位にあたります。
三重県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で12位です。 三重県全体の空き家率は16.3%で、名張市はこれより2.0ポイント低くなっています。 三重県で空き家率が最も高いのは尾鷲市(35.1%)、最も低いのは明和町(6.9%)です。
全体のちょうど中間あたりに位置します。三重県内の順位は下位半分にあたり、目立つ水準ではありません。三重県内で最も高い水準とは20.8ポイントの開きがあり、同じ都道府県内でも幅が大きいことが分かります。三重県全体をやや下回ります。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。2050年の推計人口は2024年比−32.1%で、住宅の需要そのものが縮んでいきます。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。3,380戸という滞留は、地域の住宅市場の吸収力を超えかねない量です。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ岩手県陸前高田市(14.3%)も「その他の空き家」が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。人口が明確に減る地域では、決断が遅れるほど買い手・借り手の母数は細っていきます。6割前後が行き先未定という地域では、放置している家が特別ではありません。36,320戸の住宅がある地域では、価格や条件の差が結果を左右します。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・三重県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。