岩手県矢巾町の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で8.4%です。 空き家数は970戸、総住宅数は11,610戸です。
矢巾町の空き家率(2023年)
8.4%
空き家 970戸 / 総住宅数 11,610戸
総務省の区分による矢巾町の空き家970戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
矢巾町の空き家970戸のうち490戸、全体の50.5%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。実数では460戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、地区ごとに数えられる規模です。募集中の賃貸空室について見ると、賃貸市場としては小さな規模です。売却用は2.1%で、売買に出ている住宅は多くありません。空き家の戸数としては、地域全体で見れば把握できる規模です。
矢巾町の空き家970戸のうち、腐朽・破損があるものは110戸で、空き家全体の11.3%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は11.3%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。傷んだ空き家は実数で110戸あり、個別に把握できる範囲です。総住宅数に対しては0.9%が傷んだ空き家にあたり、住宅全体から見ればごく一部にとどまります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
矢巾町の空き家率は2008年の10.1%から 2023年には8.4%へ、 15年間で−1.7ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、岩手県全体は+3.3ポイント動いています。
2018年の12.8%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。岩手県全体(+3.3ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。2008年と比べた変化は−1.7ポイントで、当時より水準は下がっています。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。現在の水準は全国的に見ても低く、空き家がまちの課題として前面に出る段階ではありません。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 10.1% | — | −3.0ポイント |
| 2013年 | 11.7% | +1.6ポイント | −1.8ポイント |
| 2018年 | 12.8% | +1.1ポイント | −0.8ポイント |
| 2023年 | 8.4% | −4.4ポイント | −5.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
矢巾町の人口は、2024年の26,160人から2050年には22,283人(2024年比 −14.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
矢巾町の空き家率は8.4%で、全国平均の13.8%より 5.4ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると977位(高いほうから約92%の位置)で、低い順では83位にあたります。
岩手県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で19位です。 岩手県全体の空き家率は17.3%で、矢巾町はこれより8.9ポイント低くなっています。 岩手県で空き家率が最も高いのは八幡平市(36.1%)、最も低いのは矢巾町(8.4%)です。
全国1,059市区町村のうち低いほうから1割以内という少なさです。岩手県の19市区町村のなかでは、最も低い自治体です。全国平均を5.4ポイント下回っており、空き家の少なさは全国的にも際立ちます。8.4%という空き家率は、住宅が足りている状態に近いといえます。住宅12戸のうち1戸が空き家という割合にあたります。2050年の推計人口は2024年比−14.8%にとどまる見通しです。
970戸という空き家の実数は、一つひとつの家の事情が見える規模です。行き先の決まっていない住宅は460戸で、動かす対象としてはまだ見通しの立つ量です。傷んだ住宅が11.3%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ愛知県扶桑町(8.4%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。空き家率が低い地域なので、条件が整えば動きは早いほうです。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。母数の小さい地域では、周辺の成約事例が少なく相場がつかみにくくなります。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・岩手県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。