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釜石市(岩手県)の空き家率

岩手県釜石市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で24.1%です。 空き家数は4,510戸、総住宅数は18,740戸です。

釜石市の空き家率(2023年)

24.1%

空き家 4,510戸 / 総住宅数 18,740戸

全国平均より 10.3pt 高い全国 102位 / 1,059市区町村(高い順)

釜石市の空き家データ

空き家率
24.1%
空き家数
4,510戸
総住宅数
18,740戸
全国平均(13.8%)との差
+10.3ポイント
全国順位(空き家率が高い順)
102位 / 1,059市区町村
岩手県内の順位(高い順)
2位 / 19市区町村
岩手県の空き家率(17.3%)との差
+6.8ポイント
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空き家の内訳

総務省の区分による釜石市の空き家4,510戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。

その他の空き家(長期不在・取り壊し予定など)
2,530戸
賃貸用の空き家
1,880戸
売却用の空き家
50戸
二次的住宅(別荘等)
40戸

釜石市の空き家4,510戸の内訳では「その他の空き家」が2,530戸(56.1%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。保養目的の住宅は0.9%で、無視できる範囲です。空き家の41.7%が賃貸用の空室で、賃貸の需給が数字に反映されています。24.1%という高い空き家率では、内訳を見ないと数字の意味を取り違えかねません。

腐朽・破損がある空き家

釜石市の空き家4,510戸のうち、腐朽・破損があるものは1,240戸で、空き家全体の27.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。

腐朽・破損あり
1,240戸
空き家数に占める割合
27.5%

27.5%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。総住宅数に対しては6.6%が傷んだ空き家にあたり、全国的に見て高い比率です。人口が大きく減る見通しの地域では、傷んだ住宅の引き受け手はさらに限られていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。

釜石市の空き家率の推移(2008〜2023年)

釜石市の空き家率は2008年の15.2%から 2023年には24.1%へ、 15年間で+8.9ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、岩手県全体は+3.3ポイント動いています。

4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。岩手県全体(+3.3ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。24.1%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。

10%13.8%17.5%21.3%25%2008201320182023
釜石市岩手県平均全国平均
調査年空き家率前回調査比全国平均との差
2008年15.2%+2.1ポイント
2013年17.3%+2.1ポイント+3.8ポイント
2018年23.4%+6.1ポイント+9.8ポイント
2023年24.1%+0.7ポイント+10.3ポイント

住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。

釜石市の人口の見通し

釜石市の人口は、2024年の28,934人から2050年には16,363人(2024年比 −43.4%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。

釜石市の将来推計人口(2040年・2050年)と人口推移を見る

全国・岩手県内での位置づけ

釜石市の空き家率は24.1%で、全国平均の13.8%より 10.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると102位(高いほうから約10%の位置)で、低い順では958位にあたります。

岩手県内では、19市区町村のうち空き家率が高い順で2位です。 岩手県全体の空き家率は17.3%で、釜石市はこれより6.8ポイント高くなっています。 岩手県で空き家率が最も高いのは八幡平市(36.1%)、最も低いのは矢巾町(8.4%)です。

釜石市の空き家率は、全国1,059市区町村のうち高いほうから1割以内に入ります。岩手県の市区町村のなかでも指折りの高さです。全国平均を10.3ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。24.1%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅4戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。2050年の推計人口は2024年比−43.4%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。

27.5%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。18,740戸の住宅を持つ自治体として、率と戸数のどちらで見るかで印象は変わります。全国の最高値からは遠く、上位の自治体とは水準が異なります。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ徳島県阿波市(24.1%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。

釜石市で空き家を所有している場合にできること

空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。

使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。中規模の自治体では、駅や中心部からの距離で条件が大きく変わります。

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出典

総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計

統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421

腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631

調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・岩手県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。