秋田県大仙市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で12.6%です。 空き家数は4,050戸、総住宅数は32,130戸です。
大仙市の空き家率(2023年)
12.6%
空き家 4,050戸 / 総住宅数 32,130戸
総務省の区分による大仙市の空き家4,050戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
大仙市の空き家4,050戸のうち3,190戸、全体の78.8%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。空き家の17.0%が賃貸用の空室で、賃貸市場の影響は限られます。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の20.0%で、流通していない住宅が大半です。全国平均並みの空き家率なので、地域の性格は率より内訳のほうによく表れます。
大仙市の空き家4,050戸のうち、腐朽・破損があるものは950戸で、空き家全体の23.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
23.5%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。人口が大きく減る見通しの地域では、傷んだ住宅の引き受け手はさらに限られていきます。「その他の空き家」が大半を占めるだけに、この区分の住宅がそのまま古くなるかどうかが今後の戸数を左右します。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
大仙市の空き家率は2008年の10.2%から 2023年には12.6%へ、 15年間で+2.4ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、秋田県全体は+3.1ポイント動いています。
前回調査からは1.7ポイント上がっており、増加の流れは続いています。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。2008年時点では10.2%と、低い部類にありました。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。12.6%はほぼ全国平均並みで、次の調査で節目を超えるかが焦点です。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 10.2% | — | −2.9ポイント |
| 2013年 | 10.8% | +0.6ポイント | −2.7ポイント |
| 2018年 | 10.9% | +0.1ポイント | −2.7ポイント |
| 2023年 | 12.6% | +1.7ポイント | −1.2ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
大仙市の人口は、2024年の73,794人から2050年には44,243人(2024年比 −40.0%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
大仙市の空き家率は12.6%で、全国平均の13.8%より 1.2ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると680位(高いほうから約64%の位置)で、低い順では380位にあたります。
秋田県内では、15市区町村のうち空き家率が高い順で14位です。 秋田県全体の空き家率は15.8%で、大仙市はこれより3.2ポイント低くなっています。 秋田県で空き家率が最も高いのは男鹿市(23.2%)、最も低いのは美郷町(3.6%)です。
低いほうから見れば約36%の位置で、平均をやや下回ります。秋田県内では低いほうに位置します。秋田県全体より3.2ポイント低い水準です。全国平均との差はごくわずかで、実質的には同水準とみてよい範囲です。秋田県全体の空き家率で見ると、全国では中の上あたりです。2050年の推計人口は2024年比−40.0%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。
市場に出ている空き家は20.0%にとどまり、売買・賃貸の実勢は統計から読み取りにくい地域です。23.5%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ福岡県岡垣町(12.6%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。緩やかに上がってきた地域では、いまの水準が定着するかどうかが分かれ目です。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。大半が行き先未定という地域では、建物の状態と価格以外に差をつける材料が乏しくなります。売買・賃貸に出ている住宅がほとんどない地域では、まず動かせるかどうかを確かめるところからになります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・秋田県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。