佐賀県嬉野市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で14.4%です。 空き家数は1,550戸、総住宅数は10,740戸です。
嬉野市の空き家率(2023年)
14.4%
空き家 1,550戸 / 総住宅数 10,740戸
総務省の区分による嬉野市の空き家1,550戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
嬉野市の空き家1,550戸は、その他の空き家710戸・賃貸用580戸・売却用220戸と、特定の区分に大きく偏らない構成です。放置されている住宅と市場に出ている住宅が、同じくらいの規模で並んでいます。売却用は14.2%で、比較的多く、住宅が市場に出やすい地域と読めます。空き家の37.4%が賃貸用の空室で、入居者を募集している住宅が一定数あります。その他の空き家は、地区ごとに数えられる規模です。総住宅数は10,740戸で、空き家率1ポイントは107戸に相当します。わずかな戸数の増減でも率が振れやすい規模です。
嬉野市の空き家1,550戸のうち、腐朽・破損があるものは230戸で、空き家全体の14.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
14.8%で傷みが確認されています。傷んだ空き家は実数で230戸あり、個別に把握できる範囲です。これだけの人口減が前提では、修繕して使い続ける前に需要の有無を確かめる必要があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
嬉野市の空き家率は2008年の14.1%から 2023年には14.4%へ、 15年間で+0.3ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、佐賀県全体は+3.4ポイント動いています。
2018年の17.3%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。佐賀県全体(+3.4ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は4.8ポイントで、変化は一気に進みました。区分が分散しているため、率が動いた要因も一つには絞れません。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 14.1% | — | +1.0ポイント |
| 2013年 | 12.5% | −1.6ポイント | −1.0ポイント |
| 2018年 | 17.3% | +4.8ポイント | +3.7ポイント |
| 2023年 | 14.4% | −2.9ポイント | +0.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
嬉野市の人口は、2024年の24,446人から2050年には16,149人(2024年比 −33.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
嬉野市の空き家率は14.4%で、全国平均の13.8%より 0.6ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると519位(高いほうから約49%の位置)で、低い順では541位にあたります。
佐賀県内では、15市区町村のうち空き家率が高い順で6位です。 佐賀県全体の空き家率は14.5%で、嬉野市はこれより0.1ポイント低くなっています。 佐賀県で空き家率が最も高いのは吉野ヶ里町(19.7%)、最も低いのは基山町(9.7%)です。
全体のちょうど中間あたりに位置します。佐賀県内では6位で、上位半分に位置します。佐賀県は全国的には空き家率の低いほうの都道府県です。佐賀県内で最も高い吉野ヶ里町(19.7%)とは5.3ポイントの開きです。平均をわずかに上回る程度で、差が意味を持つほどの開きではありません。2050年の推計人口は2024年比−33.9%で、住宅の需要は明確に細っていきます。
母数が小さい自治体なので、順位の上下だけで判断せず戸数もあわせて見てください。1,550戸という空き家の実数は、一つひとつの家の事情が見える規模です。行き先の決まっていない住宅は710戸で、動かす対象としてはまだ見通しの立つ量です。内訳が分散している地域では、空き家率の水準そのものより、自分の家がどの区分に入るかを見たほうが判断の材料になります。空き家率がほぼ同じ茨城県下妻市(14.4%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
区分が分散している地域では、一般論よりも自分の家の状態に合わせた判断が要ります。これだけの減少が前提なら、早めに方針を固めたほうが選択肢は広く残ります。小さな自治体では、買い手・借り手の数そのものが限られます。流通が比較的活発な地域では、条件を整えれば動く可能性は残ります。傷んだ住宅が一定の割合を占める地域では、修繕にいくらかかるかを先に把握しておくと判断が早まります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・佐賀県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。