東京都武蔵野市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で11.0%です。 空き家数は9,840戸、総住宅数は89,370戸です。
武蔵野市の空き家率(2023年)
11.0%
空き家 9,840戸 / 総住宅数 89,370戸
総務省の区分による武蔵野市の空き家9,840戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
武蔵野市の空き家9,840戸のうち6,310戸、全体の64.1%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の32.3%で、内訳のなかでは控えめな比重です。放置型の比重は全国の平均像より軽く、市場に出ている住宅の割合が高めです。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の65.7%で、動いている住宅が多数派です。総住宅数は89,370戸で、空き家率1ポイントは894戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
武蔵野市の空き家9,840戸のうち、腐朽・破損があるものは1,460戸で、空き家全体の14.8%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
14.8%で傷みが確認されています。人口が増える見通しの地域では、傷んだ住宅も建て替えや売却で入れ替わる余地が残ります。傷んだ空き家は実数で1,460戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
武蔵野市の空き家率は2008年の8.9%から 2023年には11.0%へ、 15年間で+2.1ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、東京都全体は−0.2ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。出発点の8.9%は全国的にも低く、当時は空き家がほとんど問題にならない水準でした。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは+5.2ポイントで、その後の動きは−3.1ポイントです。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 8.9% | — | −4.2ポイント |
| 2013年 | 14.1% | +5.2ポイント | +0.6ポイント |
| 2018年 | 10.9% | −3.2ポイント | −2.7ポイント |
| 2023年 | 11.0% | +0.1ポイント | −2.8ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
武蔵野市の人口は、2024年の148,034人から2050年には158,921人(2024年比 +7.4%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
武蔵野市の空き家率は11.0%で、全国平均の13.8%より 2.8ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると800位(高いほうから約76%の位置)で、低い順では260位にあたります。
東京都内では、51市区町村のうち空き家率が高い順で24位です。 東京都全体の空き家率は10.9%で、武蔵野市はこれより0.1ポイント高くなっています。 東京都で空き家率が最も高いのは豊島区(13.9%)、最も低いのは日の出町(6.9%)です。
下位3分の1にあたり、空き家率としては低めです。東京都内では24位で、上位半分に位置します。東京都は47都道府県のなかで空き家率が最も低いグループに属します。東京都のなかで最も空き家率が高い豊島区(13.9%)との差は2.9ポイントで、県内の上位とほぼ肩を並べます。平均より2.8ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。人口は2050年に向けて増える見通し(2024年比+7.4%)で、住宅を必要とする世帯が減る地域とは前提が異なります。
都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。9,840戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。65.7%が売買・賃貸の対象で、流通は活発なほうです。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ大阪府交野市(11.0%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。人口が増える見通しであることは、貸す・売るのどちらにとっても有利に働きます。放置型が少数派の地域なら、周囲に似た事情の家はそれほど多くありません。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。市場に出ている住宅が多数を占める地域では、価格や賃料の相場も比較的つかみやすくなります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・東京都内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。