群馬県桐生市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で21.9%です。 空き家数は12,030戸、総住宅数は54,830戸です。
桐生市の空き家率(2023年)
21.9%
空き家 12,030戸 / 総住宅数 54,830戸
総務省の区分による桐生市の空き家12,030戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
桐生市の空き家12,030戸の内訳では「その他の空き家」が6,300戸(52.4%)で最も多く、半分前後を占めています。売り出しにも貸し出しにも出ていない住宅が中心で、空き家率の高さがそのまま流通している住宅の多さを表しているわけではありません。保養目的の住宅は1.0%で、無視できる範囲です。売りにも貸しにも出ていない住宅は、全国でも上位の量です。全国の平均像よりはっきり放置型に寄った内訳といえます。21.9%という高い空き家率では、内訳を見ないと数字の意味を取り違えかねません。
桐生市の空き家12,030戸のうち、腐朽・破損があるものは2,590戸で、空き家全体の21.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
21.5%の空き家に傷みがあり、管理の手が回っていない住宅が相当数あります。傷んだ空き家は実数で2,590戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては4.7%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
桐生市の空き家率は2008年の19.4%から 2023年には21.9%へ、 15年間で+2.5ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、群馬県全体は+2.4ポイント動いています。
2013年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。2008年の段階で19.4%と、当時から全国平均を大きく上回っていました。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは−2.1ポイントで、残りの期間で+4.6ポイント動きました。「その他の空き家」の比重が高いだけに、率の上昇は放置される住宅の増加と結びつきやすくなります。21.9%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 19.4% | — | +6.3ポイント |
| 2013年 | 17.3% | −2.1ポイント | +3.8ポイント |
| 2018年 | 20.9% | +3.6ポイント | +7.3ポイント |
| 2023年 | 21.9% | +1.0ポイント | +8.1ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
桐生市の人口は、2024年の101,185人から2050年には59,785人(2024年比 −40.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
桐生市の空き家率は21.9%で、全国平均の13.8%より 8.1ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると144位(高いほうから約14%の位置)で、低い順では916位にあたります。
群馬県内では、18市区町村のうち空き家率が高い順で3位です。 群馬県全体の空き家率は16.7%で、桐生市はこれより5.2ポイント高くなっています。 群馬県で空き家率が最も高いのはみなかみ町(28.7%)、最も低いのは吉岡町(9.2%)です。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。群馬県内では上位3分の1に入ります。全国平均を8.1ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。21.9%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅5戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。2050年の推計人口は2024年比−40.9%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。
6,300戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。12,030戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。21.5%の住宅が傷んでいる地域では、状態のよさそのものが強みになります。使い道が決まらない住宅が半分前後ある地域では、早めに方針を決めた家から順に買い手・借り手が付いていく形になりがちです。空き家率がほぼ同じ広島県尾道市(21.9%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
使い道が決まらない住宅が多い地域では、先に方針を決めた家ほど選択肢が残ります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。傷んだ住宅が多い状況では、修繕費を回収できるかどうかが判断の軸になります。54,830戸の住宅がある地域では、価格や条件の差が結果を左右します。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・群馬県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。