福島県南相馬市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で22.0%です。 空き家数は6,730戸、総住宅数は30,550戸です。
南相馬市の空き家率(2023年)
22.0%
空き家 6,730戸 / 総住宅数 30,550戸
総務省の区分による南相馬市の空き家6,730戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
南相馬市の空き家6,730戸のうち3,980戸、全体の59.1%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。別荘等はほとんど計上されていません。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の60.9%で、動いている住宅が多数派です。売却用は1.8%で、売買に出ている住宅は多くありません。22.0%という高い空き家率では、内訳を見ないと数字の意味を取り違えかねません。
南相馬市の空き家6,730戸のうち、腐朽・破損があるものは690戸で、空き家全体の10.3%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は10.3%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。賃貸用の空室が中心の場合、管理会社が入っている住宅も多く、傷みの割合は低めに出やすい傾向があります。傷んだ空き家は実数で690戸あり、優先順位をつけた対応が必要な量です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
南相馬市の空き家率は2008年の11.5%から 2023年には22.0%へ、 15年間で+10.5ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、福島県全体は+2.2ポイント動いています。
2018年の26.2%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。全国平均(+0.7ポイント)を大きく超える上がり方で、変化の速さが際立ちます。福島県全体(+2.2ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。22.0%という水準になると、住宅を増やすより減らす方向の議論が中心になります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.5% | — | −1.6ポイント |
| 2013年 | 9.8% | −1.7ポイント | −3.7ポイント |
| 2018年 | 26.2% | +16.4ポイント | +12.6ポイント |
| 2023年 | 22.0% | −4.2ポイント | +8.2ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
南相馬市の空き家率は22.0%で、全国平均の13.8%より 8.2ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると141位(高いほうから約13%の位置)で、低い順では919位にあたります。
福島県内では、18市区町村のうち空き家率が高い順で1位です。 福島県全体の空き家率は15.2%で、南相馬市はこれより6.8ポイント高くなっています。 福島県で空き家率が最も高いのは南相馬市(22.0%)、最も低いのは三春町(11.1%)です。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。福島県のなかでは最も空き家率が高い自治体です。全国平均を8.2ポイント引き離しており、住宅事情の違いは明確です。22.0%という水準は、住宅そのものが余っていることを前提に考える必要があります。住宅5戸に1戸が空き家という、かなり高い密度です。
傷んだ住宅が10.3%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。60.9%が売買・賃貸の対象で、流通は活発なほうです。6,730戸の空き家は、市場での競合という意味でも無視できない量です。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ山梨県大月市(22.0%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。住宅が大きく余っている地域では、複数の選択肢を同時に検討しておくほうが現実的です。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。市場に出ている住宅が多数を占める地域では、価格や賃料の相場も比較的つかみやすくなります。行き先未定が3分の1を超える環境では、決め手は建物の状態になります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・福島県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。