山形県天童市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で11.8%です。 空き家数は3,040戸、総住宅数は25,670戸です。
天童市の空き家率(2023年)
11.8%
空き家 3,040戸 / 総住宅数 25,670戸
総務省の区分による天童市の空き家3,040戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
天童市の空き家3,040戸のうち1,690戸、全体の55.6%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。実数では1,200戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、周辺の市町村と比べても目立つ量ではありません。二次的住宅が2.6%あり、居住目的以外の住宅も少し混じります。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の57.9%で、流通は比較的活発なほうです。全国平均を下回る空き家率のもとでは、内訳の形は将来の変化を読む材料という位置づけです。
天童市の空き家3,040戸のうち、腐朽・破損があるものは380戸で、空き家全体の12.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
12.5%という水準は、全国の真ん中あたりにあたります。傷んだ空き家は実数で380戸あり、地区単位の点検で回せる大きさです。総住宅数に対しては1.5%が傷んだ空き家にあたり、まちなみのなかではあまり目立ちません。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
天童市の空き家率は2008年の11.2%から 2023年には11.8%へ、 15年間で+0.6ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、山形県全体は+2.5ポイント動いています。
2013年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。山形県全体の動きより小さい変化で、同じ都道府県のなかでは落ち着いたほうです。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは−1.2ポイントで、残りの期間で+1.8ポイント動きました。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.2% | — | −1.9ポイント |
| 2013年 | 10.0% | −1.2ポイント | −3.5ポイント |
| 2018年 | 10.6% | +0.6ポイント | −3.0ポイント |
| 2023年 | 11.8% | +1.2ポイント | −2.0ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
天童市の人口は、2024年の60,204人から2050年には49,037人(2024年比 −18.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
天童市の空き家率は11.8%で、全国平均の13.8%より 2.0ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると742位(高いほうから約70%の位置)で、低い順では318位にあたります。
山形県内では、16市区町村のうち空き家率が高い順で14位です。 山形県全体の空き家率は13.5%で、天童市はこれより1.7ポイント低くなっています。 山形県で空き家率が最も高いのは米沢市(16.3%)、最も低いのは高畠町(8.2%)です。
下位3分の1にあたり、空き家率としては低めです。山形県内では低いほうに位置します。山形県のなかで最も空き家率が高い米沢市(16.3%)との差は4.5ポイントで、県内の上位とほぼ肩を並べます。平均より2.0ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。山形県は全国的には空き家率の低いほうの都道府県です。2050年の推計人口は2024年比−18.5%です。世帯数が減るぶんだけ、いま埋まっている住宅にも空きが出る余地が広がります。
全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。1,200戸が売りにも貸しにも出ていない状態で、周辺の需要に対しては小さくない数です。傷みのある住宅が一定数あるため、状態を保っているかどうかが比較の分かれ目になります。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ福井県鯖江市(11.8%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。行き先未定が3分の1を超える環境では、決め手は建物の状態になります。一定数は傷んだ住宅があるため、点検して状態を示せると有利です。全国平均をやや下回る地域では、周辺の相場を見ながら条件を決めることになります。流通が比較的活発な地域では、条件を整えれば動く可能性は残ります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・山形県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。