栃木県矢板市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で20.8%です。 空き家数は3,090戸、総住宅数は14,850戸です。
矢板市の空き家率(2023年)
20.8%
空き家 3,090戸 / 総住宅数 14,850戸
総務省の区分による矢板市の空き家3,090戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
矢板市の空き家3,090戸では、賃貸用の空室が1,530戸(49.5%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。別荘やセカンドハウスの比重が12.6%と、全国平均よりはっきり高い点が目を引きます。売却用は1.3%で、売り物件として出ている住宅は統計上ほとんどありません。実数では1,140戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、周辺の市町村と比べても目立つ量ではありません。総住宅数は14,850戸で、空き家率1ポイントは149戸に相当します。率の細かい上下は幅を持って見る必要があります。
矢板市の空き家3,090戸のうち、腐朽・破損があるものは350戸で、空き家全体の11.3%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は11.3%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。傷んだ空き家は実数で350戸あり、地区単位の点検で回せる大きさです。これだけの人口減が前提では、修繕して使い続ける前に需要の有無を確かめる必要があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
矢板市の空き家率は2008年の20.4%から 2023年には20.8%へ、 15年間で+0.4ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、栃木県全体は+1.9ポイント動いています。
2018年の20.9%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。2008年の段階で20.4%と、当時から全国平均を大きく上回っていました。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは−1.4ポイントで、残りの期間で+1.8ポイント動きました。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。20.8%になると、住宅ストックの余剰が意識される段階に入ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 20.4% | — | +7.3ポイント |
| 2013年 | 19.0% | −1.4ポイント | +5.5ポイント |
| 2018年 | 20.9% | +1.9ポイント | +7.3ポイント |
| 2023年 | 20.8% | −0.1ポイント | +7.0ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
矢板市の人口は、2024年の30,117人から2050年には19,273人(2024年比 −36.0%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
矢板市の空き家率は20.8%で、全国平均の13.8%より 7.0ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると175位(高いほうから約17%の位置)で、低い順では885位にあたります。
栃木県内では、21市区町村のうち空き家率が高い順で3位です。 栃木県全体の空き家率は16.9%で、矢板市はこれより3.9ポイント高くなっています。 栃木県で空き家率が最も高いのは那須町(61.7%)、最も低いのは上三川町(6.8%)です。
高いほうから2割以内に位置し、全国的にも空き家が多い地域です。栃木県の市区町村のなかでも指折りの高さです。全国平均を7.0ポイント引き離しており、誤差の範囲では説明できない差です。20.8%では住宅は選ばれる側になり、条件の悪い物件は動きにくくなります。県内で最も高い那須町(61.7%)とは40.9ポイント離れています。2050年の推計人口は2024年比−36.0%で、住宅の需要は明確に細っていきます。
傷んだ住宅が11.3%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。14,850戸という住宅ストックでは、率だけの比較には限界があります。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ福井県小浜市(20.8%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。これだけの減少が前提なら、早めに方針を固めたほうが選択肢は広く残ります。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。この水準の地域では、条件面で譲れる範囲を先に決めておくと話が進みます。母数の小さい地域では、周辺の成約事例が少なく相場がつかみにくくなります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・栃木県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。