福井県福井市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で16.1%です。 空き家数は20,050戸、総住宅数は124,690戸です。
福井市の空き家率(2023年)
16.1%
空き家 20,050戸 / 総住宅数 124,690戸
総務省の区分による福井市の空き家20,050戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
福井市の空き家20,050戸では、賃貸用の空室が9,600戸(47.9%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。売却用は8.2%で、比較的多く、住宅が市場に出やすい地域と読めます。実数では8,440戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、全国でも上位の量です。募集中の賃貸空室について見ると、都市部ならではの規模です。総住宅数は124,690戸で、空き家率1ポイントは1,247戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
福井市の空き家20,050戸のうち、腐朽・破損があるものは4,490戸で、空き家全体の22.4%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
22.4%の空き家に傷みがあり、管理の手が回っていない住宅が相当数あります。傷んだ空き家は実数で4,490戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては3.6%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
福井市の空き家率は2008年の18.5%から 2023年には16.1%へ、 15年間で−2.4ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、福井県全体は+0.6ポイント動いています。
2018年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。同じ期間の全国平均(+0.7ポイント)と比べると、明らかに抑えられた動きです。福井県全体(+0.6ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。16.1%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 18.5% | — | +5.4ポイント |
| 2013年 | 16.1% | −2.4ポイント | +2.6ポイント |
| 2018年 | 14.3% | −1.8ポイント | +0.7ポイント |
| 2023年 | 16.1% | +1.8ポイント | +2.3ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
福井市の人口は、2024年の254,029人から2050年には213,712人(2024年比 −15.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
福井市の空き家率は16.1%で、全国平均の13.8%より 2.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると417位(高いほうから約39%の位置)で、低い順では643位にあたります。
福井県内では、11市区町村のうち空き家率が高い順で3位です。 福井県全体の空き家率は15.6%で、福井市はこれより0.5ポイント高くなっています。 福井県で空き家率が最も高いのは小浜市(20.8%)、最も低いのは永平寺町(10.8%)です。
高いほうから約39%の位置にあり、平均をやや上回ります。福井県内では上位3分の1に入ります。全国平均との差は2.3ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。16.1%という水準では、買い手・借り手より住宅のほうが多い状態になります。福井県内で最も高い小浜市(20.8%)とは4.7ポイントの開きです。2050年の推計人口は2024年比−15.9%にとどまる見通しです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。20,050戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。8,440戸という滞留量は、需要側の数と比べても明らかに大きい部類です。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ山梨県富士河口湖町(16.1%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。傷んだ住宅が多い状況では、修繕費を回収できるかどうかが判断の軸になります。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・福井県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。