大阪府大阪市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で16.1%です。 空き家数は294,600戸、総住宅数は1,827,900戸です。
大阪市の空き家率(2023年)
16.1%
空き家 294,600戸 / 総住宅数 1,827,900戸
総務省の区分による大阪市の空き家294,600戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
大阪市の空き家294,600戸のうち204,000戸、全体の69.2%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の25.2%で、内訳の主役はほかの区分です。全国の内訳(その他の空き家42.8%)と比べると、放置型の比重はかなり小さい構成です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の73.7%で、統計上の空き家と放置された住宅は大きく異なります。総住宅数は1,827,900戸で、空き家率1ポイントは18,279戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
大阪市の空き家294,600戸のうち、腐朽・破損があるものは36,500戸で、空き家全体の12.4%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
12.4%という水準は、全国の真ん中あたりにあたります。傷んだ空き家は実数で36,500戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。賃貸用の空室が中心の場合、管理会社が入っている住宅も多く、傷みの割合は低めに出やすい傾向があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
大阪市の24区を空き家率が高い順に並べています。区名をクリックすると、その区の空き家率・空き家の内訳・空き家率の推移を確認できます。
| 区 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 |
|---|---|---|---|
| 大阪市西成区 | 25.9% | 22,870戸 | 88,230戸 |
| 大阪市生野区 | 22.8% | 20,890戸 | 91,620戸 |
| 大阪市中央区 | 18.4% | 17,170戸 | 93,540戸 |
| 大阪市東住吉区 | 18.2% | 13,950戸 | 76,790戸 |
| 大阪市旭区 | 18.1% | 10,280戸 | 56,800戸 |
| 大阪市港区 | 18.0% | 9,450戸 | 52,490戸 |
| 大阪市浪速区 | 17.9% | 12,900戸 | 71,920戸 |
| 大阪市大正区 | 17.7% | 6,250戸 | 35,270戸 |
| 大阪市都島区 | 17.0% | 12,150戸 | 71,540戸 |
| 大阪市住吉区 | 16.9% | 16,840戸 | 99,370戸 |
| 大阪市此花区 | 16.9% | 6,640戸 | 39,290戸 |
| 大阪市東淀川区 | 16.4% | 20,390戸 | 123,970戸 |
| 大阪市平野区 | 16.4% | 18,040戸 | 110,300戸 |
| 大阪市東成区 | 14.8% | 8,410戸 | 56,990戸 |
| 大阪市天王寺区 | 14.7% | 7,860戸 | 53,500戸 |
| 大阪市淀川区 | 14.6% | 18,610戸 | 127,760戸 |
| 大阪市阿倍野区 | 13.8% | 8,830戸 | 63,910戸 |
| 大阪市住之江区 | 13.6% | 9,710戸 | 71,510戸 |
| 大阪市西淀川区 | 13.4% | 7,470戸 | 55,650戸 |
| 大阪市福島区 | 13.0% | 6,760戸 | 52,070戸 |
| 大阪市城東区 | 12.6% | 12,350戸 | 97,630戸 |
| 大阪市西区 | 11.5% | 9,020戸 | 78,160戸 |
| 大阪市鶴見区 | 11.3% | 6,400戸 | 56,580戸 |
| 大阪市北区 | 11.1% | 11,400戸 | 103,050戸 |
大阪市の空き家率は2008年の16.7%から 2023年には16.1%へ、 15年間で−0.6ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、大阪府全体は−0.2ポイント動いています。
2013年の17.2%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は0.5ポイントで、変化は終始なだらかでした。2008年と比べた変化は−0.6ポイントで、水準は当時とあまり変わっていません。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。16.1%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 16.7% | — | +3.6ポイント |
| 2013年 | 17.2% | +0.5ポイント | +3.7ポイント |
| 2018年 | 17.1% | −0.1ポイント | +3.5ポイント |
| 2023年 | 16.1% | −1.0ポイント | +2.3ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
大阪市の人口は、2024年の2,778,917人から2050年には2,430,185人(2024年比 −12.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
大阪市の空き家率は16.1%で、全国平均の13.8%より 2.3ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると414位(高いほうから約39%の位置)で、低い順では646位にあたります。
大阪府内では、38市区町村のうち空き家率が高い順で5位です。 大阪府全体の空き家率は14.2%で、大阪市はこれより1.9ポイント高くなっています。 大阪府で空き家率が最も高いのは柏原市(20.8%)、最も低いのは島本町(6.3%)です。
高いほうから約39%の位置にあり、平均をやや上回ります。大阪府の市区町村のなかでも指折りの高さです。全国平均との差は2.3ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。大阪府は全国的には空き家率の低いほうの都道府県です。16.1%という水準では、買い手・借り手より住宅のほうが多い状態になります。2050年の推計人口は2024年比−12.5%と、減り方は全国的に見れば緩やかです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。294,600戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。73.7%が市場に出ており、空き家の多さがそのまま放置の多さを意味しない地域です。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ奈良県大淀町(16.1%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。行き先未定の住宅が少ない地域では、売る・貸すの判断そのものは比較的つけやすいといえます。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。流通の活発な地域では、同じような物件が並ぶぶん、条件の差が結果に直結します。人口の減り方が限定的なら、需要が急に消えるわけではありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・大阪府内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。