大阪府阪南市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で15.2%です。 空き家数は3,680戸、総住宅数は24,260戸です。
阪南市の空き家率(2023年)
15.2%
空き家 3,680戸 / 総住宅数 24,260戸
総務省の区分による阪南市の空き家3,680戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
阪南市の空き家3,680戸では、賃貸用の空室が1,740戸(47.3%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。二次的住宅が2.4%あり、居住目的以外の住宅も少し混じります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の47.0%で、内訳のおおむね半分を占めます。内訳の形は全国の平均的な構成に近く、やや放置型に寄る程度です。平均を超える空き家率のもとでは、この内訳がどこに偏っているかが対応の分かれ目になります。
阪南市の空き家3,680戸のうち、腐朽・破損があるものは890戸で、空き家全体の24.2%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
24.2%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。総住宅数に対しては3.7%が傷んだ空き家にあたり、景観や防災の面でも意識される比率です。人口が大きく減る見通しの地域では、傷んだ住宅の引き受け手はさらに限られていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
阪南市の空き家率は2008年の11.7%から 2023年には15.2%へ、 15年間で+3.5ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、大阪府全体は−0.2ポイント動いています。
4回の調査すべてで前回を上回っており、途中で頭打ちになった時期がありません。大阪府全体(−0.2ポイント)を大きく超えて動いており、県内でも変化の大きい部類です。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。平均を上回る水準に入り、空き家の増加が住宅市場に影響し始める段階にあります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.7% | — | −1.4ポイント |
| 2013年 | 14.4% | +2.7ポイント | +0.9ポイント |
| 2018年 | 14.7% | +0.3ポイント | +1.1ポイント |
| 2023年 | 15.2% | +0.5ポイント | +1.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
阪南市の人口は、2024年の50,080人から2050年には29,574人(2024年比 −40.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
阪南市の空き家率は15.2%で、全国平均の13.8%より 1.4ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると469位(高いほうから約44%の位置)で、低い順では591位にあたります。
大阪府内では、38市区町村のうち空き家率が高い順で8位です。 大阪府全体の空き家率は14.2%で、阪南市はこれより1.0ポイント高くなっています。 大阪府で空き家率が最も高いのは柏原市(20.8%)、最も低いのは島本町(6.3%)です。
全体のちょうど中間あたりに位置します。大阪府内では上位3分の1に入ります。大阪府は全国的には空き家率の低いほうの都道府県です。大阪府内で最も高い柏原市(20.8%)とは5.6ポイントの開きです。大阪府全体を1.0ポイント上回ります。2050年の推計人口は2024年比−40.9%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。
24.2%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。1,730戸が眠っている状態で、これらが一斉に市場へ出ることは想定しにくい量です。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ愛知県武豊町(15.2%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。一貫して上がってきた地域では、この流れが止まる材料があるかどうかが見どころです。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。平均より空き家が多い地域では、待っていても条件がよくなる場面は多くありません。この規模の自治体では、同じ条件の物件と比較されることを前提にしたほうが現実的です。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・大阪府内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。