福岡県糸島市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で8.9%です。 空き家数は3,860戸、総住宅数は43,410戸です。
糸島市の空き家率(2023年)
8.9%
空き家 3,860戸 / 総住宅数 43,410戸
総務省の区分による糸島市の空き家3,860戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
糸島市の空き家3,860戸には、別荘やたまに寝泊まりするための住宅(二次的住宅)が890戸、全体の23.1%含まれています。所有者が意図して空けている住宅なので、この割合が高い地域の空き家率をそのまま管理放棄の多さとして読むと、実態から離れます。別荘やセカンドハウスの比重は全国平均よりはっきり高く、居住目的以外の住宅が空き家数を押し上げています。空き家の18.1%が賃貸用の空室で、賃貸市場の影響は限られます。売却用は7.5%で、比較的多く、住宅が市場に出やすい地域と読めます。空き家率8.9%という低さのもとでは、この内訳の差が住宅事情を大きく左右することはありません。
糸島市の空き家3,860戸のうち、腐朽・破損があるものは420戸で、空き家全体の10.9%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は10.9%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。総住宅数に対しては1.0%が傷んだ空き家にあたり、住宅全体から見ればごく一部にとどまります。傷んだ空き家は実数で420戸あり、地区単位の点検で回せる大きさです。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
糸島市の空き家率は2013年の9.4%から 2023年には8.9%へ、 15年間で−0.5ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.3ポイント、福岡県全体は−0.3ポイント動いています。
2018年の10.7%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。2013年と比べた変化は−0.5ポイントで、水準は当時とあまり変わっていません。2013年時点では9.4%と、低い部類にありました。別荘等を多く含むため、率の動きには保養目的の住宅の増減も混じります。現在の水準は全国的に見ても低く、空き家がまちの課題として前面に出る段階ではありません。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 9.4% | — | −4.1ポイント |
| 2018年 | 10.7% | +1.3ポイント | −2.9ポイント |
| 2023年 | 8.9% | −1.8ポイント | −4.9ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
糸島市の人口は、2024年の104,175人から2050年には87,977人(2024年比 −15.5%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
糸島市の空き家率は8.9%で、全国平均の13.8%より 4.9ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると948位(高いほうから約90%の位置)で、低い順では112位にあたります。
福岡県内では、47市区町村のうち空き家率が高い順で34位です。 福岡県全体の空き家率は12.4%で、糸島市はこれより3.5ポイント低くなっています。 福岡県で空き家率が最も高いのは川崎町(31.0%)、最も低いのは須恵町(5.6%)です。
全国1,059市区町村のうち低いほうから1割以内という少なさです。福岡県内では低いほうから3分の1に入ります。全国平均を4.9ポイント下回っており、空き家の少なさは全国的にも際立ちます。8.9%という空き家率は、住宅が足りている状態に近いといえます。住宅11戸のうち1戸が空き家という割合にあたります。2050年の推計人口は2024年比−15.5%にとどまる見通しです。
傷んだ住宅が10.9%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。流通している住宅は25.6%にとどまり、動いていない住宅が多数を占めます。全国で最も空き家率が高い軽井沢町(70.4%)とは大きく離れた位置にあります。二次的住宅の比重が高い地域では、人口の見通しと空き家率の関係は他の地域ほど直結しません。別荘地としての需要が続くかどうかが住宅の行き先を左右します。空き家率がほぼ同じ沖縄県西原町(8.9%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
別荘等が多い地域では、通年利用を前提にした買い手だけでなく、保養目的の需要も視野に入ります。空き家率が低い地域なので、条件が整えば動きは早いほうです。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。流通が細い地域では、査定や募集の反応を見ながら条件を決めることになります。減り方が中位にとどまる見通しなら、急いで手放す必要性は高くありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・福岡県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。