岐阜県海津市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で10.0%です。 空き家数は1,270戸、総住宅数は12,650戸です。
海津市の空き家率(2023年)
10.0%
空き家 1,270戸 / 総住宅数 12,650戸
総務省の区分による海津市の空き家1,270戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
海津市の空き家1,270戸のうち850戸、全体の66.9%は、賃貸にも売却にも出されていない「その他の空き家」です。相続や転居のあとに手つかずで残った住宅がこの区分の中心で、市場に出ている物件よりも、持ち主が使い道を決めかねている住宅の比重が大きい構成といえます。空き家の20.5%が賃貸用の空室で、賃貸の需給も数字に混じります。全国平均(42.8%)を大きく上回り、放置型に強く偏った内訳です。募集中の賃貸空室は260戸で、賃貸市場としてはごく小さな規模です。空き家の戸数としては、地域全体で見れば把握できる規模です。
海津市の空き家1,270戸のうち、腐朽・破損があるものは300戸で、空き家全体の23.6%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
23.6%で腐朽・破損が確認され、傷んだ住宅がまとまった塊になっています。傷んだ空き家は実数で300戸あり、地区単位の点検で回せる大きさです。人口が大きく減る見通しの地域では、傷んだ住宅の引き受け手はさらに限られていきます。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
海津市の空き家率は2008年の12.1%から 2023年には10.0%へ、 15年間で−2.1ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、岐阜県全体は+2.0ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回より0.6ポイント下がり、それまでの上昇がいったん止まりました。岐阜県全体(+2.0ポイント)と比べると、変化は2ポイント以上小さいほうへ振れました。全国平均(+0.7ポイント)よりも緩やかな変化にとどまりました。内訳では行き先未定の住宅が中心のため、上昇分はそのまま管理されない住宅の増加につながりやすい構成です。いまの10.0%なら、住み替えや建て替えに伴う空きの範囲で説明がつきます。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 12.1% | — | −1.0ポイント |
| 2013年 | 9.8% | −2.3ポイント | −3.7ポイント |
| 2018年 | 10.6% | +0.8ポイント | −3.0ポイント |
| 2023年 | 10.0% | −0.6ポイント | −3.8ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
海津市の人口は、2024年の31,505人から2050年には17,756人(2024年比 −43.6%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
海津市の空き家率は10.0%で、全国平均の13.8%より 3.8ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると873位(高いほうから約82%の位置)で、低い順では187位にあたります。
岐阜県内では、31市区町村のうち空き家率が高い順で31位です。 岐阜県全体の空き家率は16.1%で、海津市はこれより6.1ポイント低くなっています。 岐阜県で空き家率が最も高いのは揖斐川町(27.2%)、最も低いのは海津市(10.0%)です。
低いほうから2割以内に入り、全国的には空き家の少ない地域です。岐阜県の31市区町村のなかでは、最も低い自治体です。岐阜県全体(16.1%)と比べても6.1ポイント低く、同じ都道府県のなかでは低い側の代表格です。全国平均を3.8ポイント下回り、住宅が余っている地域とは言いにくい水準です。1割前後の空き家率は、住み替えや建て替えに伴う自然な空きの範囲に収まります。2050年の推計人口は2024年比−43.6%と、需要そのものが縮んでいく見通しです。
1,270戸という空き家の実数は、一つひとつの家の事情が見える規模です。23.6%が傷んでいる状況では、建物より土地として見られる場面が増えます。12,650戸という住宅ストックでは、率だけの比較には限界があります。行き先の決まっていない住宅が中心の地域では、売る・貸す・解体するのいずれを選ぶにしても、判断を先送りするほど選べる幅は狭まりやすくなります。空き家率がほぼ同じ富山県砺波市(10.0%)は賃貸用の空室が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。直近で下がった地域でも、母数が減ったことによる見かけ上の低下という可能性は残ります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
行き先未定の住宅が多い地域では、同じ状態の家が周囲にも並びます。動くかどうかは状態と価格の差で決まります。人口が大きく減る見通しの地域では、時間が経つほど条件は不利になりやすくなります。行き先未定がほかの区分を大きく上回る環境では、買い手・借り手の側に強い選択権があります。傷んだ住宅の比重が高い地域では、解体して土地として扱う選択肢も並べて考える場面が増えます。需給が大きく崩れていない地域では、価格の付け方次第で結果が変わります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・岐阜県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。