静岡県浜松市中区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で13.6%です。 空き家数は17,070戸、総住宅数は125,850戸です。
浜松市中区の空き家率(2023年)
13.6%
空き家 17,070戸 / 総住宅数 125,850戸
総務省の区分による浜松市中区の空き家17,070戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
浜松市中区の空き家17,070戸のうち11,780戸、全体の69.0%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の27.4%で、内訳のなかでは控えめな比重です。全国の内訳(その他の空き家42.8%)と比べると、放置型の比重はかなり小さい構成です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の71.8%で、統計上の空き家と放置された住宅は大きく異なります。総住宅数は125,850戸で、空き家率1ポイントは1,259戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
浜松市中区の空き家17,070戸のうち、腐朽・破損があるものは1,480戸で、空き家全体の8.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
腐朽・破損が確認された住宅は1割未満で、全国的には少ないほうです。傷んだ空き家は実数で1,480戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。総住宅数に対しては1.2%が傷んだ空き家にあたり、まちなみのなかではあまり目立ちません。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
浜松市中区の空き家率は2008年の11.1%から 2023年には13.6%へ、 15年間で+2.5ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、静岡県全体は+2.5ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは+3.9ポイントで、その後の動きは−1.4ポイントです。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。13.6%はほぼ全国平均並みで、次の調査で節目を超えるかが焦点です。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.1% | — | −2.0ポイント |
| 2013年 | 15.0% | +3.9ポイント | +1.5ポイント |
| 2018年 | 13.4% | −1.6ポイント | −0.2ポイント |
| 2023年 | 13.6% | +0.2ポイント | −0.2ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
浜松市中区の空き家率は13.6%で、浜松市全体の12.8%より 0.8ポイント高くなっています。 浜松市の7区のなかでは、空き家率が高い順で3位です。 浜松市で空き家率が最も高いのは浜松市天竜区(27.0%)、最も低いのは浜松市浜北区(7.5%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると61位(高いほうから約35%の位置)で、低い順では115位にあたります。 全国平均の13.8%とは0.2ポイント、静岡県全体の16.7%とは3.1ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
高いほうから約35%の位置にあり、平均をやや上回ります。3位という順位は、市内では上位半分にあたります。静岡県内で最も高い熱海市(53.4%)とは39.8ポイントの差があります。静岡県全体より3.1ポイント低い水準です。全国平均との差はごくわずかで、実質的には同水準とみてよい範囲です。
建物の傷みが少ない地域なので、状態のよい家は比較的評価されやすいといえます。全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。17,070戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ大阪府大阪市住之江区(13.6%)も賃貸用の空室が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。建物の傷みが少ない地域なので、現状のまま貸す・売る選択も取りやすいといえます。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。流通の活発な地域では、同じような物件が並ぶぶん、条件の差が結果に直結します。放置型が少数派の地域なら、周囲に似た事情の家はそれほど多くありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・静岡県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。