神奈川県横浜市磯子区の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で9.4%です。 空き家数は8,340戸、総住宅数は88,340戸です。
横浜市磯子区の空き家率(2023年)
9.4%
空き家 8,340戸 / 総住宅数 88,340戸
総務省の区分による横浜市磯子区の空き家8,340戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
横浜市磯子区の空き家8,340戸のうち4,800戸、全体の57.6%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。別荘等はほとんど計上されていません。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の62.7%で、動いている住宅が多数派です。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の36.6%で、ほかの区分と分け合う配分になります。総住宅数は88,340戸で、空き家率1ポイントは883戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
横浜市磯子区の空き家8,340戸のうち、腐朽・破損があるものは1,560戸で、空き家全体の18.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
18.7%が傷んだ状態で、修繕の要否を分ける段階に入った住宅が目立ちます。傷んだ空き家は実数で1,560戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。賃貸用の空室が中心の場合、管理会社が入っている住宅も多く、傷みの割合は低めに出やすい傾向があります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
横浜市磯子区の空き家率は2008年の10.9%から 2023年には9.4%へ、 15年間で−1.5ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、神奈川県全体は−0.7ポイント動いています。
直近の2023年調査では前回より1.0ポイント下がり、それまでの上昇がいったん止まりました。2008年と比べた変化は−1.5ポイントで、当時より水準は下がっています。5年ごとの動きでは一度も上昇しておらず、水準は下がる方向で推移しました。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。いまの9.4%なら、住み替えや建て替えに伴う空きの範囲で説明がつきます。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 10.9% | — | −2.2ポイント |
| 2013年 | 10.4% | −0.5ポイント | −3.1ポイント |
| 2018年 | 10.4% | ±0.0ポイント | −3.2ポイント |
| 2023年 | 9.4% | −1.0ポイント | −4.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
横浜市磯子区の人口は、2024年の165,586人から2050年には150,823人(2024年比 −8.9%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
横浜市磯子区の空き家率は9.4%で、横浜市全体の8.7%より 0.7ポイント高くなっています。 横浜市の18区のなかでは、空き家率が高い順で7位です。 横浜市で空き家率が最も高いのは横浜市中区(11.7%)、最も低いのは横浜市泉区(4.1%)です。
全国の政令指定都市にある175の行政区を空き家率が高い順に並べると132位(高いほうから約75%の位置)で、低い順では44位にあたります。 全国平均の13.8%とは4.4ポイント、神奈川県全体の9.8%とは0.4ポイントの差です。 空き家率には賃貸用の空室も含まれるため、集合住宅が多い区ほど高く出やすい点に注意してください。
下位3分の1にあたり、空き家率としては低めです。7位という順位は、市内では上位半分にあたります。全国平均を4.4ポイント下回り、住宅が余っている地域とは言いにくい水準です。神奈川県は47都道府県のなかで空き家率が最も低いグループに属します。1割前後の空き家率は、住み替えや建て替えに伴う自然な空きの範囲に収まります。2050年の推計人口は2024年比−8.9%と、減り方は全国的に見れば緩やかです。
都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。8,340戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。62.7%が売買・賃貸の対象で、流通は活発なほうです。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ新潟県新潟市北区(9.5%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。直近で下がった地域でも、母数が減ったことによる見かけ上の低下という可能性は残ります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。需給が大きく崩れていない地域では、価格の付け方次第で結果が変わります。人口の減り方が限定的なら、需要が急に消えるわけではありません。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。市場に出ている住宅が多数を占める地域では、価格や賃料の相場も比較的つかみやすくなります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・神奈川県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。