北海道小樽市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で17.4%です。 空き家数は11,140戸、総住宅数は64,160戸です。
小樽市の空き家率(2023年)
17.4%
空き家 11,140戸 / 総住宅数 64,160戸
総務省の区分による小樽市の空き家11,140戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
小樽市の空き家11,140戸では、賃貸用の空室が5,360戸(48.1%)と最も多い区分です。募集中の空室が目立つ一方で、行き先が決まっていない住宅も一定数あり、賃貸市場の状況と住宅の放置が混じった内訳になっています。実数では5,060戸が売りにも貸しにも出ていない住宅で、面での取り組みが前提になる量です。募集中の賃貸空室について見ると、借り手の選択肢はかなり多くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の45.4%で、残りをほかの区分が分け合います。総住宅数は64,160戸で、空き家率1ポイントは642戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
小樽市の空き家11,140戸のうち、腐朽・破損があるものは3,400戸で、空き家全体の30.5%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
空き家の30.5%に傷みがあり、老朽化の進み方が課題になります。傷んだ空き家は実数で3,400戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。総住宅数に対しては5.3%が傷んだ空き家にあたり、全国的に見て高い比率です。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
小樽市の空き家率は2008年の15.0%から 2023年には17.4%へ、 15年間で+2.4ポイント変化しました。直近の調査ではほぼ横ばいです。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、北海道全体は+1.9ポイント動いています。
直近の2023年は前回とほぼ同じ水準で、ここ5年は横ばいのまま推移しています。全国平均(+0.7ポイント)をやや上回るペースで水準が上がりました。調査開始時点で15.0%あり、最近になって始まった問題ではありません。募集中の空室が多いぶん、アパートの新築や取り壊しでも率は動きます。17.4%という水準では、既存住宅の使い方を見直す局面に入っています。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 15.0% | — | +1.9ポイント |
| 2013年 | 17.2% | +2.2ポイント | +3.7ポイント |
| 2018年 | 17.3% | +0.1ポイント | +3.7ポイント |
| 2023年 | 17.4% | +0.1ポイント | +3.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
小樽市の人口は、2024年の104,432人から2050年には55,542人(2024年比 −46.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
小樽市の空き家率は17.4%で、全国平均の13.8%より 3.6ポイント高くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると339位(高いほうから約32%の位置)で、低い順では721位にあたります。
北海道内では、49市区町村のうち空き家率が高い順で21位です。 北海道全体の空き家率は15.6%で、小樽市はこれより1.8ポイント高くなっています。 北海道で空き家率が最も高いのは夕張市(39.4%)、最も低いのは北広島市(7.8%)です。
上位3分の1に入る水準で、平均より明確に高い部類です。北海道内では21位で、上位半分に位置します。全国平均との差は3.6ポイントあり、平均より多いことがはっきり出ています。17.4%という水準では、買い手・借り手より住宅のほうが多い状態になります。北海道内で最も高い水準とは22.0ポイントの開きがあり、同じ都道府県内でも幅が大きいことが分かります。2050年の推計人口は2024年比−46.8%で、住宅を必要とする世帯が大きく減る見通しです。
30.5%が老朽化しているもとでは、解体を含めた検討が現実的な選択肢になります。都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。11,140戸の空き家がある地域では、売り出しても比較対象が多く並びます。募集中の空室と行き先未定の住宅が併存する地域では、貸すか売るかで結果が分かれやすくなります。空き家率がほぼ同じ秋田県北秋田市(17.4%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。横ばいが続く地域では、増加が止まったのか調査の誤差に埋もれているのかを次回で確かめることになります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
貸すか売るかで結果が分かれやすい地域なので、両方の試算を並べてから決めると失敗が減ります。人口が大幅に減る見通しの地域では、出口の選択肢が残っているうちに動くかどうかが分かれ目です。老朽化した住宅が多い地域では、建物を残す前提を一度外して考えたほうが選択肢は広がります。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。空き家率が高い地域では、売る・貸す・解体するのどれもすぐには決まらない前提で動くほうが安全です。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・北海道内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。